映画

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タヒミック監督最新作『500年の航海』に流れる時間

頭のよい人の作るものは、時に美しく、時に難しい。キドラット・タヒミック監督(フィリピン)の『500年の航海』も、そんな作品だ。 まず、一回観ただけではあらすじを説明することもままならない。大きなテーマは2021年に500周年を迎えるという「マゼランによる世界一周」で、作品は「それは本当かな?」と問いかけるものだ。 分からないだらけで、本作をこれから観る方のために何かを伝えるとしたら、それは「時間」 […]

若さは素晴らしい!『ボヘミアン・ラプソディ』

また書いた、と言われるくらい間を置かずに連投します!(前回はこちら) 映画『ボヘミアン・ラプソディ』はロックグループのクイーンを題材にしたものですが、アラフィフのオーディエンスがティーンエイジャーだった時にドンピシャなんだと思います。楽曲としての『ボヘミアン・ラプソディ』は1975年発表というので私は2歳だったし、映画に登場するチャリティ・コンサート Live Aid も1985年ということは、ま […]

『ボヘミアン・ラプソディ』に見る強烈なアイデンティティのお話

まず初めに、素晴らしい映画でした。元気が出ました。 特に世代の方々は、ドはまりしたことと思います。私は現役の時のクイーンを知りませんが、それでも曲は分かる。 公開後、劇場でも混雑していますね。今日も朝からいっぱい、夕方まで満席です。 映画もそうですが、人物がパワフルだったのだと思います。 映画が始まってすぐに、これはアイデンティティについての作品だと分かりました。ネタバレにしたくないので、主人公フ […]

都内のTOHOシネマズ、スクリーンはどこが一番大きい?

シネコンのTOHOシネマズ、会員ということもあり、よく足を運びます。地方のかただと、どちらかと言えばイオンシネマの方が馴染みがあるかもしれません。 一般的になったシネマコンプレックス(シネコン)ですが、経営の視点から見ると、従業員を減らせて合理的ですよね。約2時間に一度しか入れ替わらないハコだし、映画がデジタルになりマニュアル操作が激減したことも影響しているかと思います。 やはり大きなスクリーンで […]

トリアーのノルウェー映画『テルマ』

大好きなラース・フォン・トリアー監督は、私の信頼する監督のベスト10、いやベスト5に入るかもしれない。クレイジーな作品を作る。 今回、トリアーという所だけを信じて観に行った、彼の甥っ子さん(同世代!)のヨアキム・トリアー監督。デンマーク生まれ、ノルウェーが生活の拠点らしい。2017年の『テルマ』だ。 これから見られる方のために、もちろん結末は言えないが、私がいいなと思った点をお伝えしたい。 ◆画面 […]

撮影監督と言えば、クリストファー・ドイル

私は映画を見るとき、①監督で決める、②俳優で決める、③人のおススメで決める、のいずれかだ。 ①で言えば王家衛監督がその一人だが、王監督の作品でお馴染みの撮影監督が、クリストファー・ドイル氏だ。今思えば写真家の蜷川実花さんに少し近いとも思うが、デジタル本格到来前に、香港の街を肉眼よりも鮮やかに美しく、独特のセンスで切り取った人、と認識している。『欲望の翼』『恋する惑星』『天使の涙』など、1990年代 […]

両手に花!「選べなくて困る」おススメ作品群

「両手に花」ということわざは、一人の男性が二人の女性を伴っている時に使われる。その逆は、何て言うのかな。 いくえみ先生が大好きなあたしは(一人称指定)、『POPS』で薬子が三島と湖太を両脇に抱えるシーン、くぅ~~印象的ですね。 私も、人生で一度だけ、しかも10分足らず、リアル薬子状態になったことあります。海外でしたが。 最近は、高橋一生さんと佐藤健さんにはさまれるLilicoさんを見て… […]

テイラー・スウィフトに櫻井くん 芸能と政治のあいだ

日々ニュースを見なくても生きていける世界だが、芸能人見たさでニュースを追うのはよいことと思っている。 各局、特徴のあるニュース番組には看板キャスターを設けて競っている中で、櫻井翔さんがNEWS ZEROに出続けていることは、本当に喜ばしいことだ。私は残念ながらファンではないが、若い人が社会に関心を持つことへのきっかけになるし、影響が大きいと思うからだ。 芸能人で、社会に斬りこむタイプの方がいないわ […]

プロデューサーに注目するようになった理由

東京フィルメックスという、ずいぶん長い間お世話になっている国際映画祭がある。期間中に、「タレンツ・トーキョー」と言って、若手育成のプログラムも並走している。 「タレンツ・トーキョー」はワークショップ形式で、現役の監督・プロデューサーと一緒に数日間を過ごし、レクチャーを受けたり、映画を観たり、自分の企画を相談することができる。プログラムに関わる中で、あるプロデューサーの話を聞けたことが、私にとってと […]

60年代のやくざ映画がラグビーに影響?

日本でのラグビーW杯を1年後に控え、海外選手のタトゥー(刺青)が話題になりました。統括団体のワールドラグビーが、公共のプールやジムではタトゥーを隠すように、と呼びかけたことが発端です。 NHKは、イギリスBBCが「1960年代に派手な入れ墨をした “YAKUZA” (やくざ)が登場する任侠(にんきょう)映画が多く制作されたため」日本でタトゥーが暴力団を連想させるようになった、と解説したことを報道。 […]