映画

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他責と自責が隣り合わせ、日々の人種間緊張を綴った『クラッシュ』(2004)

2006年のアカデミー賞作品賞・脚本賞・編集賞を受賞していた『クラッシュ』、私自身は公開当時まったくスルーしていて、その翌年に見て衝撃を受けた作品です。この作品はもっと知られていいと思うのと、2020年の文脈で見てもすごく考えさせられるので、おススメの気持ちを込めてここに綴っています。 監督とキャスト ポール・ハギス監督はカナダ人、テレビ番組の制作の後に初めて映画『ミリオンダラー・ベイビー』(20 […]

情事を墓場まで持っていく『マディソン郡の橋』への3つの共感

巷は、不倫騒動の話題であふれています。世の中には不倫をする人と不倫をしない人に分かれる、「踏みとどまる力」はどこにあるのだろう、ちょっとそんなことを思っていました。 不倫や情事は小説や映画、テレビドラマでもよく扱われるテーマで、観客は自身の願望を投影することだってありますよね。不倫に男性、女性は関係ないのですが、既婚者同士の不倫や、女性を主人公とした不倫も、昔より一般的に物語化されているかと思いま […]

BTTFに出ていたかもしれない大物俳優たち

テレビの威力は相変わらずスゴイわけで、映画『バック・トゥ・ザ・フューチャー』(BTTF)が一気に話題になっています。35周年のようですが、オリンピックも延期され、それならばという感じのお祝いでしょうか。 1985年、ティーン(13歳~)を目前にした小学生の私が、アメリカ映画への敗北感を覚えた映画と言っても、過言ではありません。「チキン」(弱虫)という英語を覚えた映画でもありました。 主人公マーティ […]

トム様、私ならこの5作を選ぶ

なぜか、ロッテン・トマト(Rotten Tomatoes)のトム・クルーズ映画10選が、続けて日本メディアに取り上げられました。 批評家が選ぶ、トム・クルーズ出演映画10選!各年代の“フレッシュ”な名作がズラリ(Movie Walker、2020年5月6日)トム・クルーズ出演作品のTOP 10をランキングでご紹介!米辛口人気サイトでの評価は?(FRONTROW、2020年6月6日) 『トップガン』 […]

アメリカである必然 外国人監督による米国映画3選

ソフィア・コッポラ監督の『ロスト・イン・トランスレーション』(2003)は、日本で撮影されているものの、日本映画という人はまずいませんね。逆に、北野武監督の『ブラザー』はアメリカで撮影されていますが、アメリカ映画という人はいません(制作は日英共同)。 今日のテーマは、アメリカ人ではない監督が撮ったアメリカ映画。その中で、どこがアメリカ的かを記してみたいと思います。恐縮ながら、自分が好きな映画で固め […]

もともと映画はリモート撮影でも作れたりする

5月1日、『カメラを止めるな!リモート大作戦!』が公開されました。#リモ止めだそうですが、話題作りがずば抜けて上手いですね。NHKも#テレワークドラマとして、『今だから、新作ドラマ作ってみました』を制作中です。 #リモ止めは30分近い短編作品なので、今週末じっくり見ることにして、今日書きたかったことは、映画はもともとリモートでも撮れるということです。 180度ルール 主としてハリウッド映画には、「 […]

フィルムマスターたちの初期青春映画3選

私の好きな映画の傾向として、ティーン(10代)が主人公の作品というのが一つ挙げられます。人間として粗削りであり、体もこころもアンバランスでギクシャクしているところが、誰でも通る道だからこそ面白く、共感を覚えるからです。 とは言え、好きな作品をお伝えするだけでは工夫が足りないので、「え、この監督がこんなの撮ってたの?」と思える、フィルモグラフィーでも初期のものをセレクトしてみました。 アルフォンソ・ […]

リアリズムの是枝監督、師ケン・ローチと語る(NHKクローズアップ現代+)

NHKクローズアップ現代+(2019年9月)で、『是枝裕和×ケン・ローチ “家族” と “社会” を語る』を見ました。 私はケン・ローチ監督の作品が大好きなのですが、1990年代前半の『リフ・ラフ』(1991)や『レイニング・ストーンズ』(1993)などは、救いようのない中に滑稽さがあるという感じで、主人公たちのやぶれかぶれな行動を失笑しながら、見ていた気がします。 今回、御年83歳にしてまだ作品 […]

無垢のローラ・ダーンが好き!『ブルー・ベルベット』(1986)

2020年、ローラ・ダーンは『マリッジ・ストーリ―』のアカデミー助演女優賞を受賞しました。そのことで、瞬間的に彼女の記事は増えました。英国アカデミー賞(British Academy Film Awards)でのスピーチは素晴らしく、“I love movies.”(私は映画が大好き)で締めくくるのがローラ流。ご両親が俳優で自身もその道に進んだだからです。 アカデミー賞受賞よりも前の2019年4月 […]

非力で艶やかなレスリーが彷徨う…『ブエノスアイレス』

『ブエノスアイレス』という映画を語るには、王家衛監督について語りたいし、レスリー・チャンについて語りたいし、トニー・レオンについて語りたくなる。 この作品は、今から20年以上も前の1997年、まだ社会的マイノリティの度合いが強かった時代のゲイ映画。しかも香港からみて地球の裏側が舞台であり、アウェイ感ハンパない。アジア人いない、言葉が通じない。しかし仕事といえば、中国系の観光客相手、そして中華料理店 […]

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