ハリウッドスターの星読み:デヴィッド・リンチ監督
こんにちは、星読み☆映画ライターのJunkoです!
1月15日に、デヴィッド・リンチ監督が逝去されました。May he rest in peace.
はじめにおことわりとして、リンチ監督はハリウッド映画の監督ではなく、インディペンデント映画監督です。1990年代、『ツイン・ピークス』が大流行して、日本でもチェリーパイ食べていましたよね。『ツイン・ピークス』前には『エレファント・マン』や『ブルー・ベルベット』、後では『ワイルド・アット・ハート』『マルホランド・ドライブ』などが話題になりました。
さて、監督はどんな星回りでしょうか。
監督は1946年1月20日03:00am、米国モンタナ州で生まれました。
芸術家だから水の星座が多いと思いきや、地なんですね。太陽がやぎ座だし、月もおとめ座だし。そして、変化が苦手な不動宮が少ないのも印象的です。
リリスとアセンダントはさそり座。直感力が強く、女性性が強い印象です。カリスマ的であるとも言われ、実生活で4度結婚・離婚したことからも、モテる人だったのでしょう。
一番の印象は、赤い三角形ですね。3ハウスやぎ座太陽、8ハウスかに座の火星と土星、11ハウスのてんびん座木星。
3ハウス 8ハウスは映画制作の現場に近いイメージですが、かに座なので心がつながっていて、仲間に危害が及んだら戦うイメージ。そこに火星と土星ですから、家族(キャストとクルー)のために戦うエネルギーでもあり、自分の中の責任感みたいなものでもある。監督の自己イメージがそうなんだと思います。
そこと対極にあるのが3ハウスやぎ座太陽なので、地元や近所、初等教育、などのエリア。地に足ついた安定感や、地元の勇士的な存在を感じます。リンチ監督の生い立ちからは、公務員の父と教員の母に生まれ、ボーイスカウトでも賞を取っていたとのことで、本来の3ハウスやぎ座太陽のイメージであるかっちりさ、手堅さ、優等生感がある。掴みどころがなく、幻想である映画が真逆というのが頷けます。でもリンチ監督が成功したのはそちらなんですよね。
そして11ハウスは自由や未来志向を象徴するハウス。てんびん座ですから、相手とテンポよく、のイメージです。木星は大らかさや発展を象徴するので、本来リンチが行きたかった方向、のびのびと活動したかったイメージ、もしくは自由さを達成するための財力や資金源(スポンサー)は、彼の頭の中にあったのでしょうか。本来の地元の勇士にもその「自由」な感じはありませんし、映画は映画で制約があり、「自由」ではなく「束縛」や「抑圧」が当てはまります。
象徴的に、MCに一番近いのが月ですね。これは、素の自分でいるのが一番成功の秘訣であることを示します。おとめ座ですから、緻密さや計算の繊細さが、クラフトマンシップを支えたのでしょう。また、月は無意識も示すので、次々とアイデアが降ってくる、インスピレーションが降ってくる感じもありますね。
水星(2ハウス)と金星(3ハウス)は、太陽と同じやぎ座です。実感が伴うレベルでは、スキルと財力が十分にあり、お金に困らない、すごく堅実で生まれながらにリーダーになっていく感じがあります。集団を率いることも得意なのでしょうね。繰り返しますが、リンチ監督は本来の成功パターンがありながら、そことは違うところを行った感じがします。それが、彼に取って映画だったと言えるでしょう。そして、月よりも太陽の方が多くの天体と角度を取っているので、職業的な自分を通して自己発見をしていくタイプ。
監督の他界を惜しみつつ、未見の作品も楽しんでいきたいです。リンチ監督、ありがとうございました。
今日はこの辺で。