思春期の姉妹が可愛すぎる、『ペパーミントソーダ』
こんにちは、星読み☆映画ライターのJunkoです!
『ペパーミントソーダ』(1977)を観てきました。渋谷パルコで上映している時点で、とがった作品だろうと思っていましたが、鑑賞後の感想は「かわいい」って感じです。
ディアーヌ・キュリス監督作品、自伝的作品とのこと。フランスで公開当時300万人を動員したそうですが、日本公開にはならなかったんですね。
フランスの人口がおおよそ日本の半分だとして、300 万人は日本の600万人規模。当時を考えると、『セーラー服と機関銃』くらいのヒット作だったのかな、と想像します。
『ペパーミントソーダ』へのひと言
リハウスの宮沢りえ過ぎる!
主人公の姉妹は、アンヌ(妹、エレオノール・クラーワイン)とフレデリック(姉、オディール・ミシェル)。どちらも可愛らしい。美人かどうか分からないけど、愛らしい。

そこで、「三井のリハウス」CMに出ていた宮沢りえちゃんを思い出しました。本当に可愛くて、何をしても可愛くて、ずっと見入ってしまう感じが、このアンヌにもあるなと思って。
大人と子どもの間のわずかな数年が、よく捉えられた作品でした。
政治映画ではなかった
作品の中にも、複数のテーマが飛び交います。例えば女子校でのしつけに見られる「抑圧」、女性の権利をうたう「フェミニズム」、中学生すらも巻き込まれる「学生運動」。
でも、作品でもっとも重要な話題は、家族や恋愛。離婚した父親と母親の存在。姉のボーイフレンド。行動半径は広くはありません。
物足りないと思われる方もいると思いますが、それはそれという感じ。こういうフワフワ感が、ティーンの脳内としてむしろリアルです。
ウェス・アンダーソン監督のお気に入りの一本だそうで、それで人気が再燃したようです。言われてみれば、画面の色彩が似ているかな。本国では私の大好きな『大人は判ってくれない』の少女版と言われたそうで、たしかに作風はちがうのですが、政治っぽくないところ、あくまで少年少女の世界観で世の中を切り取っているところが、愛らしいなと思いました。
今日はこの辺で。