小銭の行く末

money cash euro payPhoto by Skitterphoto on Pexels.com

子どもの頃は、目に見えて貯まることが楽しかった硬貨。日本でもすでに、電子マネーの普及で小銭を持ち歩く人が減ってきている。小銭が大量に集まると思われる、例えば神社の一部でも電子マネーが導入済だ。

ここ数年間に訪問したアメリカ、カナダ、ニュージーランド辺りでは、もともと現金代わりのデビットカードが使われていたため、換金をしなくとも、日本から持って行ったクレジットカードを使うことで問題なかった。ニュージーランドは1990年に1セントコインが廃止され、データ上のやり取りは残っているが、現金の取り扱いでは四捨五入が用いられている。

例:88セントのものを買う→1ドルを出す→10セントのお釣りがくる

え、12セントもらえないの?と思うのだが、得することもあるので、イーブンというわけだ。

一方で、最近メキシコを旅した友人は、「物乞いしている人に小銭を渡す」という可視化された施しの風習が残っていることを教えてくれた。日本でも街頭募金はどう変わっていくのだろうか。

募金という意味では、アメリカのアウトレットモールでカード払いをした際「~~~という非営利団体に、1ドル未満の端数を寄付しませんか?」と聞かれた。店員はこの質問を加えることが、社会貢献になるわけだ。消費者も、YES/NOだけで決められ、煩わしさがない。募金の場面は、電子マネーが使われるところに統合されていく方向なのかもしれない。

 

 

 

Junko

1973年静岡生まれ、星読み☆映画ライター。アメリカ留学経験者、異文化交流実践者、広報コンサルタント。

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