ミートアップがなぜ流行るか

ミートアップは、今に始まったものではありません。これまでは主に、IT系の勉強会、情報交換会をそう呼んでいた気がします。

日本でのミートアップ黎明期

Googleトレンドで「ミートアップ」を調べたところ、なぜか2007年6月が突出していました。しかし、これは「ミートホープ」という食肉加工会社の不正事件があった時期であり、おそらく間違えて検索に上がったことが想像されます。

市川裕康氏は、日本での普及にかなり早い段階で関わっておられた方で、2011年5月、東日本震災直後にも記事『ソーシャル&リアルがポイント。今求められる新しい出会い、学び、コミュニティの形~「ミートアップ」とは』を書いておられました。

2015年にはLifehackerの『ミートアップのパイオニア「Meetup.com」に学ぶ、「リアルな出会い」だからこそ生まれる価値』という記事で、イベントが取り上げられていましたが、少なくとも私の周辺では、共通の趣味があるからと言って“知らない人”の集まりに飛び込んでいくことは、かなり勇気のいる=あまりしない行為だったように思います。

アプリと電子決済による加速

早い段階から利用していた方は、Lifehackerの記事に出たような2015年頃から「Meetup.com」アプリをご存じだったのではないでしょうか。この会社は2002年アメリカで創業、今はWeWorkの子会社となっており、コワーキングのコンセプトとも相性がいいのが頷けます。

https://www.meetup.com/

もう少し一般名詞化したのがいつか、私の経験からは、電子決済の浸透と連動している感じがします。2017~18年にイベント等でPeatix(2011年設立)が使われるものが増え、小さな映画上映会、環境を考えるグループの勉強会など、少額の有料イベントにミートアップ的な集まりが増えた感覚があります。

いずれも、プラットフォーマーの領域ですね。

モノ消費からコト消費

もう一つ言えるのは、やや聞き飽きたアズ・ア・サービス、消費者のモノ消費からコト消費の流れでしょうか。同じ情報を得るには、書籍の購入やネットの検索もいいけれど、顔の見える場でリアルに情報をもらう、という行為が信頼性と共感を生み、選択されているように思います。

そこには、会社では作りづらい、利害関係のない世界があります。私もいくつかのミートアップに参加していますが、何とも心地よい空間。初めて会ったとは思いにくい、生き方の近さみたいなものを感じます。

Photo by rawpixel.com from Pexels

コミュニケーションを容易にしてくれるプラットフォームの存在と、それだけだと物足りない人間の性分が、ミートアップを成立させてくれているようです。

これらの集まりは、主催者と参加者の善意と合意のうえに成り立つもので、今後より一般化していくにあたり、注意も必要かと思います。が、今のところ、ワンタイムのお試し感覚でいろいろなところに顔を出し、自分の幅やネットワークを広げていくには、とても有効ですね。

Junko

1973年静岡生まれ、星読み☆映画ライター。アメリカ留学経験者、異文化交流実践者、広報コンサルタント。

おすすめ

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です