ネット販売できないとおしまい
4月から5月にかけて、ネット通販を利用した方は多かったのではないでしょうか?
スーパーへの買い物くらいは出かけるとしても、ステイホームでの消費行動はストレス発散なのです。BtoBではなくBtoCの配達が増えてしまい、宅配便の事業者さんに負担がかかったことは間違いないですが、そのおかげでわずかながら経済に貢献できた部分もあったかもしれません。
観光に付随した生鮮品(ローカルグルメ)、食品(ご当地の菓子など)もだいぶ在庫を抱えてしまったようです。わが故郷の銘菓うなぎパイは、新幹線利用者が激減したことで売上半減、製造を一時休止していたと報道で知りました。
前置きが長くなりましたが、5月中旬、救いたくても救えない事例が発生。
雷鳥の里
あの「雷鳥の里」、長野の銘菓です。お土産にもらって嬉しいランキングでかなり上位に入りますよね。
この田中屋さんという製造元は、通常は土産物店やホテルへ卸しているようで、販売にはフリーダイヤルが出ていました。しかしながら、ネット注文ができません。
この在庫処分市では、「雷鳥の里」25個入りが、1,404円のところ510円。送料を払ってでも買いたいですよね!しかし、リアル店舗に来てくださいって無理だから!わたくし大町市に行ったことがあるので、遠いことくらい分かります!
在庫処分セールの品物も注文できるかどうか、フリーダイヤルで聞こうと思ったのですが、意外と電話のハードルは高いものです。日中は在宅でも仕事をしていますし、住所やカード番号を口頭で伝えるのも面倒と感じてしまい、やはりネットショッピングの方が簡単と思えてしまいます。
ECサイトでは、賞味期限の近い「雷鳥の里」を安価で売っているところも見受けられましたが、少数派だったかと。
先輩格、北海道
あと、長野の銘菓セットというのはないでしょうかね?北海道はすごかったです。複数のネット店舗で「海鮮セット」「クール便セット」「お菓子(常温)セット」5,000円、8,000円、10,000円、各種選び放題です。土産物店側は売らないと廃棄になってしまいますから、価格を下げてお得感を出して下さっています。
買いました!賞味期限が近いものが含まれているので、「あぁ食べなきゃ」と変な使命感?言い訳?とともに、むしゃむしゃと北海道を味わいます。慣れ親しんだ味も、普段なら買わないけれどこれをきっかけに味が分かったものも、どれもさすがのハイクオリティでした。
ネットショッピングできない人
この手の議論で、よく「ネットが使えない人だっている」という話が出ます。もちろん、高齢の方を中心に、スマホを持たない、インターネットを使わない方々がいることは承知しています。ですから、行政など公共サービスを中心に、選択肢を用意しておくことは大切と思います。
しかし、今は2020年。BASEでも何でも、簡単にネットショップを持てる時代です。特に緊急事態宣言発令中は、観光客激減やイベント中止などで賞味期限間近な商品が増えてしまい、販売者が価格を下げてのオファーを出す光景がネット上で数多く見られました。大赤字になるよりは、原価回収できた方がいいですもんね。
雷鳥の里ヘビーユーザーの方の中には、もしかしたら電話注文しかしない方もいるのかもしれません。が、その方々はネットを見ないのだとしたら、在庫処分セールをやっていることすら知らなかったかもしれませんね。
変化の速い時代に生き残るには、瞬時に変わることも必要です。そうやって、ここ2か月で変化に適応してきた事業者さんもたくさんいます。
私に少し時間の余裕があれば、雷鳥の里のECサイト構築して差し上げたかったです。というのも、全国のたくさんのファンが、今こんな時だからこそ、雷鳥の里をほしいと思うからです。