一国の価値を落とす人種差別 #BlackLivesMatter

一国の価値を落とす人種差別 #BlackLivesMatter

人権、環境保護や動物愛護など、ご自分の魂が揺さぶられるような信念をお持ちでしょうか? 英語では “What’s your cause?”(あなたの信念は何?)と言ったりします。私の場合は、性差別と人種差別には強くNOを示しており、女性として非白人として、挑戦するヒーローたちにいつもエールを送っています。

2020年5月28日(現地)、アメリカのミネソタ州で黒人が白人警官に膝で抑えこまれ、窒息死するという、痛ましい事件が起きました。

人種差別のテーマを一貫して扱ってきたスパイク・リー監督の映画もたくさん見てきて、初期の作品から「私たちは1960年代の公民権運動から進歩していない」と思わさせる事件がたくさんありました。例えば1991年、ロドニー・キング事件。ロスで黒人男性がスピード違反の容疑で車から降りたとたん、4人の警官(うち白人警官が3人)から暴行を受けたことがビデオカメラで記録され、大規模な暴動に発展するも、警官は不起訴。

そして、2020年。監督のツイッター投稿によれば、2020年に入って3人目の犠牲者ということです。トランプ大統領が(知らずに)引用した(と言われている)、1960年代の公民権運動でフロリダの白人警官が発言した「略奪が始まれば銃撃も始まる」についても言及しています。

今回も、傍観者がスマホで一部始終を撮影していたことが大きかったと言われます。2017年に、ユナイテッド航空に搭乗していたアジア系アメリカ人の乗客が引きずりおろされる事件が起きた際も、スマホで録画されて拡散されました。裁判が多い国では特に、証拠を残しておくというのは大切なのかもしれません。

R.I.P George Floyd. He Could Not BREATHE.
(安らかに眠れ、ジョージ・フロイドよ。彼は息ができなかった。)

https://www.instagram.com/p/CAs9g0Cn25R/

スパイク・リー監督のインスタグラムです。ツイッターでも同じ内容の投稿を確認しています。

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R.I.P George Floyd. He Could Not BREATHE. Art By Phresh Laundry

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インスタの画像にあるのはラジオラヒームをフロイド氏に似せた絵です。ラジオラヒームは、『ドゥ・ザ・ライト・シング』(1989)で、ラジオデッキを肌身はなさず持ち歩く若い黒人男性。彼は指にLOVEとHATEのアクセサリーをしています。

次の投稿は、もう少し話を進めて、フィクションと現実が交錯します。

ここにある3人のお名前。ラジオラヒームは、作品の中で警官に取り押さえられて、命を失います。次のエリック・ガーナ―氏は、2014年、ニューヨークで白人警官による絞め技で窒息死します。そして2020年の、ジョージ・フロイド氏。“Will History Stop Repeating Itself?”(歴史は繰り返すことをいつ止めるのか?)ラジオラヒームはフィクションで見ていられますが、実際の映像には目を背けることしかできません。

以前、アメフトのコリン・キャパニック選手について書きました。『ワシントン・ポスト』のコラムニストは先日こう書いています(“This is why Colin Kaepernick took a knee”)。あなたは、抗議のために芝生で膝を立てるのと、他人の首ねっこを押さえつけるために膝を立てるのと、どちらを選びますか?と。2016年、ルイジアナで白人警官の発砲により黒人市民が死亡した事件を発端とし、キャパニック選手は、人命はアメフトの試合よりも重く、人種差別の起きている国に忠誠を誓うことはできないとして、国歌斉唱の間、膝をついて抗議しました。すでにハッシュタグ #BlackLivesMatter (黒人の命は重要)も使っています。

キャパニック選手の行動の根底にあるものこそが、cause(信念)です。誰に何と言われようと、心の底から強く信じていること。私も心を共にして、抗議の意を示します。