額装して分かった、3つのポイント
好きなポストカードくらいは買っても、額に入れようとまで思わない、そもそも額がない、というのが一般的な温度感でしょうか。思い立って額縁を買うことになった方へ、いくつかのヒントをお届けします!
額に入れる現物を持っていこう
今回は、ワンフロア―が額縁で埋め尽くされている、世界堂新宿本店へ行きました。
この辺りからもうドキドキするのですが、世界堂は売る方もアートのプロなので、 店内では結構の確率でガチンコ勝負が繰り広げられているのです。
それでレジに列ができてしまおうとも、表現者(購買客)の思いを解決することが優先というステキな店ですが、私がいていいのか?と思うことしばしば。
4階に着きました。安心して下さい、これからたくさんの額縁に出合いますが、必ず見つかりますから。
1つ目のポイント。額に入れたいものは、絶対と言っていいほど持参した方がよいです。額縁は絵を引き立てるものなので、相性がある。万が一サイズを測り忘れていたとしても、現物を持っていれば何とかなります。
サイズだけメモして行きがちですが、確信が持てなくてもう一度来ることを考えれば、現物と一緒に行った方が賢明。
お料理番組のように時間は編集され、買い物が終わりました。額縁、箱に入っていると結構大きいです!
額縁の色は5色から選べばOK
あらゆるサイズの額縁がありますが、実は色はシンプルです。
- 黒
- 白
- ゴールド
- シルバー
- 木目
2つ目のポイントは、5色のうちどれに一番、自分の絵が合うかを考えること。事前にイメージしてきてもいいくらいですし、実際もイメージとそんなにズレません。もちろん個性的な額縁もありますし、額縁自体がオリジナルということもありますが、市販のものならこのくらい押さえておけば十分です。
あとは、それぞれのカラーで
- 縁の太さ(太い、細い、中くらい)
- 縁のフォルム(ぺったんこ、山なり、デコラティブ)
- 縁の光沢(ある、ない)
を、絵に合うように見つけていけばバッチリです。
例えば、分かりやすいところで今回クリムトの絵を1枚入れようと思っていました。誰もが通る道、クリムト。
彼にしては地味な色づかいの絵でしたが、それでもシルバー額の前に置いても今一つで、ゴールドがピタッと合うのです。額装したものがこちら、サイズは「A4」でした。
もう一つは、グレーとピンクで可愛らしくまとまっているジグソーパズル。 これも、上の5つの色選択からすると、白か木目のどちらかでしょう。白の方がすっきりまとまると思い、その代わり太くしてパール感も出して、可愛らしくしました。大きさは、「インチ/8×10」でした。
サイズは、全国額縁組合連合会さんのサイトを参考にしてください。
初心者にも簡単、マットの使い方
3つ目はオプションですが、絵をさらに引き立たせるマット使いです。
今回の主役は、妹が20年前に制作した版画です。この版画には、群青色が似合いそうだな、と思い、青のマットと黒の額縁をイメージしました。
しかし、マットをオリジナルで作るにはハードルが高すぎます!世界堂でもマット台紙を買って、何ミリか測って裁断することはできますが、世界堂チキンな私は諦めました。
神様が味方してくれたのは、既製品でB5サイズに適した余白をつけたマットが売っていたのです。フレームは「太子」(たいし)サイズを選びました。
マットの裏に、絵を軽くマスキングテープで止め、額装します。
完成。版画が、ますます愛おしくなりました。
予算感
最後に、いくらするの?という問いにお答えします。今回購入した額縁は、2、3千円台でした。額縁3点とマット1枚で、1万円以内で収まりました。
ガラス部分は軽いアクリルのものが主流になっていますので、災害対策の観点からもアクリルを選びましょう。
大事なもの、毎日目にするものだから、 無事額装できてよかったです。
この方のおかげです。