トム様、私ならこの5作を選ぶ
なぜか、ロッテン・トマト(Rotten Tomatoes)のトム・クルーズ映画10選が、続けて日本メディアに取り上げられました。
批評家が選ぶ、トム・クルーズ出演映画10選!各年代の“フレッシュ”な名作がズラリ(Movie Walker、2020年5月6日)
トム・クルーズ出演作品のTOP 10をランキングでご紹介!米辛口人気サイトでの評価は?(FRONTROW、2020年6月6日)
『トップガン』続編の公開延期と関係してますかね?こちら、トム様のツイッター投稿です。訳しておきましょう。
「皆さんの多くが34年間待っていてくれたこと、分かってる。残念ながら、もう少し長くなってしまいそう。『トップガン マーヴェリック』は今年12月に公開。それまで、どうか安全に過ごして」
実はロッテン・トマト(以下、RT)では全42作のランキングを公開していて、私が推す『カクテル』は42位(最下位)です。せっかくなので、私のベスト5を書いておこうと思います。
第5位:『カクテル』(1988)(RTでは42位)
これはアイドル映画としては100%成立していて、何も考えずにトム様を約100分楽しむための作品です。白いパンツ履いてチャラさ全開、「スニーカーの紐の先の留め具作った人も、このカクテル用パラソル作った人も大富豪…」の下りとか最高です。エリザベス・シューも可愛く、私としては純愛的な要素も好きです。ジャマイカ(フロリダ半島の先の異国)=バカンス、ニューヨーク=日常、という構図も分かりやすくてgood。
第4位:『バニラスカイ』(2001)(RTでは35位)
こういうシューレアル(surreal)な感じ、トム様にはあまりない作風です。主役級のキャメロン・ディアスやカート・ラッセルも好演してました。映画好きが作った、映画のリファレンスもちらほら。特筆すべきは、ペネロペ・クルスと共演し、お付き合いに発展し、話題になったことです。ペネロペ・クルスはスペインで超人気、ペドロ・アルモドバル監督でも常連のコケティッシュな女優で、トム様ともお似合いですね。本作ではまだスペイン語アクセントが可愛らしかったです。
第3位:『マグノリア』(2000)(RTでは12位)
ポール・T・アンダーソン監督の作品に出演したこともビックリでしたが、このような群像劇にワンオブゼムとして出たこともすごくよかったです。しかもドラ息子の役だし。ジュリアン・ムーアとトム様以外は、名脇役が揃っていて、この人たちを組み合わせた監督に感服。DVD持ってるので、見直してみたいとも思ったのですが、3時間あるんですよね…。
第2位:『ザ・エージェント』(1996)(RTでは13位)
“Show me the money.”(金を見せろ)というフレーズが、あまりに有名に、映画史に残るパロディにもなりました。このシーン、今見ても笑っちゃいます。原題はジェリー・マグワイアで、主人公の名前です。スポーツ(アメフト)ものなのに、恋愛を強調した予告編でヒット作になった、マーケティング策がよく練られていたことが素晴らしい。やはりトム様人気です。トム様はアカデミー賞と縁がなく、この作品でもキューバ・グッディング・Jrがアカデミー助演男優賞を受賞。
第1位:『レインマン』(1988)(RTでは8位)
ヒューマンドラマとしては王道すぎ、トム様以外はアカデミー賞総なめな感じでした。トム様としては、ダスティン・ホフマンとの共演や、主演でなく助演、しかもすぐれた能力を持つ発達障害の兄、ダスティンを何とか利用しようとする弟という役柄に惹かれたのでしょう。トム様というよりは、物語の力、作品の持つパワー、もう一度見てみたいかどうかで、1位にしました。
スミマセン、M:Iシリーズの入る余地がありませんでしたが、第1作などは入れたかった気持ちがあります。もちろんRTで今回1位に輝いた『M:I フォールアウト』は楽しかったし、『ザ・ファーム 法律事務所』のサスペンス感もいいし、『アイズ・ワイド・シャット』はキューブリック作品だし… 『ラスト・サムライ』もあったよね…。
拝啓トム様、今年12月にスクリーンで拝めますことを、楽しみにしています。来日は難しいかもしれませんが、お気をつけて撮影に臨んでくださいませ。
(おまけ)IMDbにある「走るトム様」は、こちら。