食の大切さ 保育園児から教わる

『いただきます みそをつくる子どもたち』(2017)

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もともと、主義主張の強いドキュメンタリーには、内容問わず反発する気持ちが出てきてしまうため、若干警戒しながら見た『いただきます』。同時期、友人の間で流行っていた酵素玄米は、どうもまゆつばだったのだが、本作品で一気に玄米ファンになってしまった。

作品は、はだし保育などでも知られる福岡の保育園の食育をつづる。園児の味噌づくり、玄米昼食、100回噛むこと、など実践している。玄米以外には一汁一菜、野菜、豆、海藻が中心で、魚もせいぜい煮干し、ちりめんなどが入るくらいだ。

私自身、小さいころから肌のトラブルがあったのだが、「遺伝子レベルでは、食べ物の変化にそんなにすぐついていけない」という言葉に説得力あり。実際にアレルギーや肌トラブル持ちの子が入園し、食事で改善しているという。肌トラブルには外的要因と内的要因があると考えられるが、食べ物は内的要因に関係しないわけがない。自分のおばあちゃんが食べていたものを参考にするのがよいらしく、みそ汁や漬物という「菌活」も始めるようになった。

私自身、玄米生活を始めて一年経つが、食べ始めの数か月で自然に体重が5-7キロほど落ちた。白米はおかずをたくさん必要とするし、特に外食では味付けが濃いので、たまにしか食べなくなった。自家製味噌や梅干しを仕込むようになり、家の掃除も米とぎ汁乳酸菌を活用するなど、今ではちょっとした菌オタク。

子どもたちが、大切なことを体で教えてくれた気がしている。

Junko

1973年静岡生まれ、星読み☆映画ライター。アメリカ留学経験者、異文化交流実践者、広報コンサルタント。

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