芸人先生#5 みやぞん・あらぽんの超プラス思考術(ANZEN漫才)

NHKの「芸人先生2」、今回はANZEN漫才のみやぞん、あらぽんのお二人が、はとバスの社員さんに対して行った 「愛され社員になる超プラス思考講座 」 (2019年4月29日)放映分です。バスガイドや整備士など、若手から中堅の社員の方が受講されました。採録ほど正確ではありませんこと、ご容赦ください。

東京都足立区出身のANZEN漫才のお二人。みやぞんさんは、リーゼントにするまでは相方よりも目立たない存在だったかもしれませんが、今では定着して売れっ子タレントさんです。私もみやぞんがただ者ではないことは、折々の発言で感づいておりました。

かっちり漫才するタイプではなく、この日も「僕らなりに一生けん命やる。雰囲気もんですから、われわれ」と、やる気を見せつつ抜くところを抜いて、笑いを取りました。

今回もお悩みの中心は、コミュニケーションのようです。「仕事上失敗したときに落ち込む」「先輩とのコミュニケーションの取り方が難しい」「後輩が聞いてこないので、分かっていないのかどうか分からない」などなど。

失敗したときポジティブになる方法

本日のテーマは「愛され社員になる超プラス思考」ですが、みやぞんだからできる、と思っている人も多いのでは?リーゼントだからできているんじゃないか?いやいや、ロン毛でも大丈夫ですよ、と。

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実際のエピソードが紹介されます。みやぞんは番組の海外ロケで、 滝の下で一曲歌うというミッションがあったそう。現地に行くまで11日間、さらに滝まで6000段、数えたら8000段もあったそうです。普通の人なら「もう無理だよ」「しんどいなぁ」と漏らすところ、みやぞんは「幸せだな、もっと登りたいな、まだまだ登れる幸せ」と口にしたそうです。

①口に出していると本当になる

いい言葉を出すと自然とそう思うようになるそうで、みやぞんはクセのように「幸せです、ありがとう、感謝しています」と言っているとのことです。「偉いですね」と言われた時は、「いえいえ」でなく「有難うございます」と返す。これもポイントですね。

専門家もこれには「すばらしい」とコメント。心の中でちがってもとりあえず笑うと、フェイクスマイルで元気になってくる。ストレスが軽減して嫌な気持ちが薄まる。心が元気になり、やる気が出てくる。だからつらい時こそポジティブな言葉を発しましょう、と。

一つ、実践です。お題は、「週末上司から追加に大量の仕事を頼まれた。その時ポジティブなひと言は?」あらぽんは、「これ終わったらおいしいごはん食べれるな~」と言います。みやぞんは、まずは一般の人と同じで「ふざけるな」と思うそうで、その後「仕事働けるだけ幸せだな」と言うそうです。

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受講者も、ポジティブなひと言に挑戦です。「お金稼げるな」「できることがまた増える」「たったこれだけ?」「書類1枚、子どものおむつ1枚だ!」などありました。 会場を縫ってコメントを拾い、拍手で盛り上げる、協力者にはぺこりとお辞儀をする、丁寧な気配りのANZEN漫才です。 受講者もポジティブな雰囲気に乗って「もう人が変わっている」、これが「芸人先生」の見どころのようです。

②叱られたら一歩前へ

もう一つ、みやぞんのエピソード紹介です。先輩芸人から叱られた時、どんな言葉を口にするかと言うと、「もっと叱ってください、僕の悪いとこ、もっと教えて下さい!弱いですよ、今日の怒り」「忘れてしまうので何度でも教えて下さい」と。100年後はないのだから、堂々と怒られてみようというメッセージ。

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叱られ上手は出世する、とも言われているそうです。人間は怒れば怒るほど怒りが増す一方で、懐に入られると怒りが収まるそうです。怒られ上手は切り替えが早く、立ち直りが早い、仕事ができる人になるから可愛がられる、のだそうです。

みやぞんの即興ソングでお悩み解決

会場から2つ質問を取ります。一つ目は、「オリンピックを控えているが、どうやったら外国人のお客様とコミュニケーションを取れるか」ただし英語は出来ない、とのことです。

歌での回答は「今から英語をやったって無理 だったら日本語でいくって覚悟決めろ 笑顔で そのまんまでいい」でした。外国の人に日本語の単語を言われたら嬉しいように、一語でもお客様の言語で話してみたら、コミュニケーションが取れるでしょう、とのこと。

もう一つは、「自分の名字が難しい。 インパクトのある名字なのに名前を覚えてもらいづらい」というお悩み。荒毛(あらけ)さんというお名前です。みやぞんは、「あらけさん~」とリピートする歌で、最後に「ほら覚えた!」と締めくくりました。

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「名字の難しいのは短所ではなく個性です」と断言。選挙と同じで、連呼すれば大丈夫です!と自信をもって答えていました。

最後もゆるく、「とりあえず大丈夫、楽しくやれば大丈夫。人間ですから。この感じで!」と、ふわっと終わりました。真似できるハードルの低さもありますし、有言実行生き様で見せた部分も素晴らしかったと思います。

Junko

1973年静岡生まれ、星読み☆映画ライター。アメリカ留学経験者、異文化交流実践者、広報コンサルタント。

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