テレビから得る情報は文字?
テレビを見逃したら、皆さんどうしているでしょうか?
当サイトで人気の「アンミカ先生のパリコレ学」
大人気だった、毎日放送の『アンミカ先生が教えるパリコレ学』。アンミカ先生、モデルのリアリティ番組、そして元祖となるアメリカの番組ホストであるタイラ・バンクス、どれも大好きな存在なので、そのことをブログに綴りました。
パリコレ行きとならない「卒業生」が発表されるタイミングで、アクセスが急に伸び、意図せず人気コンテンツになってしまいました。
きっと放送を見逃した方が、当落を見たいのだと想像し、その後も番組を見てルポしたところ、一定の方が読んでくださいました。
つまり、ブログの文字情報が、ある程度役立ったということかと思います。
例えば、第1話を見て、第2話を見逃して、ブログで補って、第3話を見た場合。第2話は見ていないのに、それほどダメージではないんですよね。それっていいんでしょうか。
文字情報で補えるかどうか
Yahoo!テレビにある13のカテゴリーを参考に、うち10を見ていきました。同じカテゴリーでも、文字情報に置き換えられるもの、難しいものが混じる場合もありました。
文字情報で補うことがある程度可能なもの
- ドラマ(大まかなあらすじ)
- 趣味/教育(園芸、料理など、アドバイスやレシピがあればよい場合)
- ニュース/報道
- 情報/ワイドショー
- ドキュメンタリー/教養(教科書的な内容であれば)
文字情報では補うのが難しいもの
- 映画(単純に、文字にするには長いから?)
- スポーツ(結果はニュースとなるが、ゲーム中の情報量は多い)
- 音楽
- バラエティ(トークが面白いから)
- アニメ/特撮
- 趣味/教育(美術、工芸、囲碁、…)
- ドキュメンタリー/教養(自然、動物、宇宙、…)
当たり前の話ですが、テレビは「視聴」(audio visual)というだけあり、見ることと聞くことがミックスしたメディア。「見る」にグッと寄せたような映画やスポーツ、「聞く」に寄せた音楽は、文字に置き換えられません。バラエティも、もしかしたらラジオのような「聞く」に寄せられるかもしれませんが、臨場感や共時性といった、別に求めるものがありそうです。
一方で、結論だけ知りたいものにはネットが向いているようです。 私もよく情報番組を途中まで見て、後でネットで復習することがあります。例えば、肩こり解消法を取り上げた情報番組であれば、その方法自体が文字で分かればよく、実験・検証の部分や、ゲストが取り組む様子などは、なくても問題ないからです。
実際、テレビはこの10年くらいフリップ(新聞やパワーポイント形式で、ボードにまとめられた情報を出していくこと)やスーパー(発言者のコメントなどを、文字情報として画面に重ねて出すこと)が多く、かなり読ませることもしているからです。
テレビをテレビたらしめるものは何?
何年もの間、テレビは斜陽産業だと言われています。しかし、良質な番組を作り続けているのも事実です。
では、それがテレビでなくてはいけないかというと、そういう時代ではなくなりました。スマホやPCでも見られる(画面の大きさは関係ない)、そしてリアルタイムを過ぎてもTVerで1週間は見られる(放送時刻も関係ない)時代。
落合陽一さんも、ご講演で「放送局はスマホのアプリの一つになるのでは」と言っておられました。
2倍速で見ている人もいるくらいなので、いったい何を見ているかということになります。
私は最近nasneを買ったことから、テレビ番組を予約すれば見逃すことはなくなりました。
しかし、HDに保存しておくのならば、映画などのコンテンツと一緒です。
ちょうど、Amazonプライム値上げ(3,900円→4,900円)のニュースが入ったので、プライム会員を更新せずに、録りためたテレビ番組を見ようか、と思ってしまいました。
ということは、番組を放映し続けるテレビが上流で、その下に装置としてのPCがあるという図式は、入れ替わってしまっています。
40代以上にテレビっ子は多いので、作り手も視聴者もこの転換期について考えているはず。もうすぐ「パリコレ学」第2弾が始まるので、それはそれで楽しみ。またルポする予定です!