芸人先生2 #12 スピードワゴンがあつーく語る「好きなことをしよう!」

M-1笑点以外の緊張だね」とスピードワゴンのお二人。意外と皆さん共通して、緊張のコメントを漏らされるんですよね。小沢一敬さんと井戸田潤さんのコンビは、結成21年目だそうです。今回も若い女性向けのバッグ・小物で知られるブランド、サマンサタバサが舞台です。「あつーーーい」講義が展開されます。スピードワゴンの「好きなようにやろうよ」講座(2019年7月1日放送分)をお届けします。

「好きなようにやろうよ」と「好きにやろうよ」とは違いますよね。前者の方が、「好き」なことに対して真摯に向き合う、自分の意思を丁寧に扱う感じがあります。まさに、それがスピードワゴンのメッセージだったと思います。

テーマは「好きなようにやろうよ」講座

お部屋に入ってまず自己紹介、小沢さんが受講生に話しかけます。「初めまして、じゃないよね。2回目だもんね、夢に出てきたもんね」(笑) 今回知ったのですが、ネタ作りは小沢さんということもあり、ほとんど小沢さんが話しているのですね。井戸田さんは相づちというか、フォローをしている感じでした。

お悩みから聞いていきたい、とフロアから募ります。「一般の方に明るく華やかキラキラというイメージを持たれているが、それ以外も知ってほしい」「もっといろんな世代に知ってもらいたい」 そこにすかさず小沢さん、「そう思うってことは自信と愛情があるってこと。勝ちだよ!」と謎のエンパワメントです。

2013年のビジュアル。やっぱり「カワイイ」です。
https://www.youtube.com/watch?v=cV-36CYRs4E
(C) Samantha Thavasa

サマンサタバサは若い女性が好む、というイメージは確かにあります。ここでスピードワゴンが、 僕らも人前でやる仕事なので、 世間の反応は気になると前置きをしたうえで、 「世間のイメージを気にしすぎなのでは?世間の反応だけでいいのか?」と一石を投じます。

「カワイイ」は自分の中にある

サマンサタバサはカワイイってパブリックイメージがあるけれど、カワイイって何?と会場に質問です。それこそ、スイーツもかわいい、アンガールズ田中もキモかわいい。だからみんなにとってのカワイイは共通ではないはず。

男性にとっては、オートバイもカワイイ存在です。何がかわいいか?バイク自体がかわいいから、不具合を起こしたとしてもそれがかわいい(いとおしいって意味ですね)。全力で愛情が持てる

Photo by Stitch Dias from Pexels

一枚の写真に、寿司下駄に乗った寿司が数貫と、ビール瓶にコップ。この写真の中でカワイイのは?と質問すると、受講生たちは「たまご?」「えび?」「えんがわ?」と当てにかかります。小沢さんの答えは「ビールの小瓶」でした。このフォルムがカワイイ、と。

つまり、みんなかわいいと思うものは違う。だから自分のカワイイを大事にするってことです。

テンションを真似よ

ライブで「これをやればウケる」って思ってやったらウケない。これが真実です。

では、漫才はどうやったら面白くなるか、という問いに、ある先輩がヒントをくれたそうです。「真面目な顔して書いている漫才は、面白くない。誰かに受けようと思って作ったら受けない。好きなものからしか作れない」と。好きなものであれば、他人に話してウケようと思わなくても、一人でも笑ってしまうような面白い要素があるはず。

小沢さんは、子どものころ『コブラ』という漫画が好きだったそうです。『コブラ』で展開される粋でシャレてる世界観に惚れ込んでしまったそう。好きなセリフは、「電話で話せないことだから来てほしい」と言う相手に「背中のファスナーが止まらない?」と返すシーンだそう。

私は『コブラ』の絵が苦手だったので世界観まで入り込めませんでしたが、今見るとかなり独特の、子どもは入り込めないようなワールドがありますね。

ここでさらに面白いのは、「その人をまねてはいけない。その人のテンションを真似る」という小沢さんのアドバイスです。

あなたの好きなものは何?

会場に、好きなものを問うと、「夏のにおい」「神社仏閣巡り」「あったかいご飯」と銘々の答えが返ってきました。これも、みんなが喜ぶものなんて作れない、ということにつながります。自分が買いたいものを作ればいい好きなものを作るしかない、と。

Photo by Free Creative Stuff from Pexels

そこから何かが生まれる!考えることが楽しくなる!

最近は価値共創時代と言って、商品づくりなどにおいてもより自分らしさを追求し、 一緒に作る時代なのだそうです。好きを追求しながら好きを一緒にやっていくのですね。世間のイメージにとらわれず、自分(たち)の世界を作るのが大切、と分かります。

「すべて、途中なんです」

なぜ漫才が完成するかというと、締め切りがあるから。たしかに「本当はもっと考えたいのに、締め切りがあってやっている」 …でもそれは終わりではないのだそうです。 出した後でも気持ちに手を加えること、それをリトル小沢が言い出したそうです。 おもしろいな。

ここで井戸田さんの登場なのですが、打ち合わせでは「小沢さんあまい」と言っていたコントを、本番で「あまーい」と叫んだらウケた。そんな出来事を続けていくこと、ハッピーエンドがない代わりに、ハッピーコンティニューすべし、と。どんなエンドもただの一区切り、改良点を次に生かす!そう教えてくれます。

今の自分、今の人気に安住しないところ、 友近さんにも似ていますね。 今を全力で駆け抜けて、改良を加えていくこと。それがあって、21年続いているのだと思います。

好きなモノを調理器具に

後半は実践です。好きなものを調理器具にしてみる、というお題が出ました。前半で習ったように、売れるものではなく、自分がほしいものでいい、それはみんながほしいものではないということです。

Photo by Daria Shevtsova from Pexels
  • ダンシング泡立て器。使うたびに音が出てどんどん混ぜたくなり、ダイエットもできハッピーになる。
  • ピンクのぬか漬け容器。
  • 夏の太陽にバエる(映える)らくちんなBBQセット。今あるBBQセットは重くてかわいくないので、もっと輝いているのがほしい。
  • タピオカが出てくる水道の蛇口。
  • キラキラおはし。トップの部分に指輪をかけられる。
  • パンとご飯が一緒にできるマシーン。

いいですね。自分の好きな世界を大切にしてください、とのことです。

Photo by theformfitness from Pexels

スピードワゴンさんのメッセージは、「好きだからやる!」でした。とても力強かったです。パッションや熱量は、伝わりますね。しかもテレビでは井戸田さんの方がテンション高く見えるので、実は小沢さんにそんな熱量があったということが、新たな発見でした。

そしてサマンサタバサの皆さん、 めちゃうなずいていたのが印象的でした。 若い社員さんたちでしたが、学ぶ意欲や素直さが、魅力ポイントかもしれません!

Junko

1973年静岡生まれ、星読み☆映画ライター。アメリカ留学経験者、異文化交流実践者、広報コンサルタント。

おすすめ