パリコレ学2 #9 素質を認められながら… 久貝さんの涙
今回はブルックス・ブラザーズのザック・ポーゼン氏の審査結果が告げられます。「無理だ」と告げられる人もいれば、「パーフェクト」を引き出す人も…。ザック氏イメージ通りの着こなしができたのは、誰でしょうか？
山岡美穂さん（21歳／173cm）
Not pass（不合格）です。「ウォーキングに力強さが足りない。もっと突き抜けた感じがほしい」とザック氏。山岡さんの目や唇の形、髪の毛、 クラシックな 雰囲気など、たくさんのお褒めの言葉をいただいたのに、印象に残らないからパリコレには届かないのです。アンミカ先生も「よく見ると素敵、ではダメ」だと諭します。ザック氏のアドバイスは、視線でした。山岡さんの視線はさまよっていた、もっと目から美が放出される、 内に秘めたものが輝いてキラキラ出る（スパーク）ような 感覚を持ってもらいたいとのことでした。
伊藤葵さん（22歳／175cm）
本当のことを言うのが私の仕事、と断ったうえでザック氏、はっきりと告げます。Out（論外）。存在感がない、パリコレに出られる要素がない。目からストーリーが出てくるといいが、歩き方がロボットである、と。ウォーキングをしている時も、Too bad（全然ダメ）と呟いていたそうです。アンミカ先生も、クセ（悪いところ）だけが印象に残ってしまうのは致命傷だと指摘。ウォーキングがもっと上達しなければいけません。
三根有葵さん（18歳／173cm）
ザック氏の厳しい言葉は続きます。 Not pass（不合格） 、CMモデルでしか活躍できないと告げられます。
平田かのんさん（16歳／178cm）
Not pass（不合格） 。アドバイスは「ウォーキングをもっと練習しなさい」とのこと。衣装は似合っていたかと思いますが、厳しい現実です。
魚住光生さん（17歳／172cm）
ザック氏はにっこり、Pass（合格）。「顔立ちがランウェイで映える、エキゾチックなものを感じた」とお褒めの言葉がありました。一つ、魚住さんはモデルとしては小柄のため、身長はネックになると指摘。そのために、スタイルの確立を提案されました。「クールな雰囲気を出してほしい。同時に、それを売りにしすぎないように」と。たしかに、魚住さんはカワイイに寄りがちなので、そうでない雰囲気も出せるとプラスです。身長を補うだけの魔法のようなクオリティを持っていたツイッギーやケイト・モスがお手本です！
岡本百恵さん（21歳／176cm）
メンズのダブルスーツを着こなし、圧倒的な存在感とともに「カッコいい」を引き出していた岡本さん、Pass（合格）。 ザック氏の口から「パーフェクト」が出ます。ザック氏は、最初フィッティングの時に何を合わせようか自信がなく、 男性のスーツをどう着こなすかテストのつもりで着せたのだそうです。それが、歩く姿を見て、一番難しい服を着こなしたことに驚いた、と。そして、もっと見てみたいと言わしめました。
アンミカ先生も、「今回やっとフェミニンな服がみられるかもしれないと思ったが、やはりメンズが似合っている。中立的な雰囲気は生かしたらよい」とコメント。服が変わろうとも自分自身でないといけないと同時に、最近のトレンドでは男性的なファッションが着こなせるのは有利なのだそうです。
久貝和子さん（23歳／174cm）
ザック氏も認める個性の久貝さんでしたが、 Out（論外）。「ウォーキングがまるでなっていない、本当に残念」とのコメントでした。ザック氏は、ハイファッションコレクションはダメだが、カタログモデルならよいかもしれない、と加えます。今のままで出るのは無理だということです。
久貝さんは英語で伝えました。「ポーズに迷いがある、というアンミカ先生の指摘にどう応えていいのか分からない」。ザック氏はこう答えます。「練習、練習、練習、毎日歩き続けることが重要。一日何時間でもいいから、地味だけど努力を怠ってはいけない」と。そうですね、素質を持っていて技術が追いついていないのは、本当にもったいない。
アンミカ先生もフォローします。「技術のことに囚われているなら、大事なのは感じて臨機応変に選び取っていくこと」つまり、その時の服、音楽、すべてを感じ取って自分の身にしていけるのがプロです。久貝さん、大粒の涙をこぼされましたが、ウォーキングは上達するでしょうか。
黒木さんの審査発表はなかったようです。次回は、2期生に新メンバーが加入。そして山本寛斎氏がパリコレ学を破壊。「たかがパリコレですよ。なんのおもしろくもくそもない」と一蹴。そして意外な2人が寛斎氏のショーに抜擢されたようです。
パリコレまで3か月！魚住さんと岡本さんが、一歩リードしている感じです。
