芸人先生2 #13 野性爆弾くっきーが伝える、我が道を突き進め!

芸歴24年、大きな体なのに細かい芸、そして絵の才能もスパーク。そんな野性爆弾のくっきーさんが、埼玉県所沢市にある遊園地を訪ねます。開業69年の西武遊園地が今回の舞台。

くっきーチェック炸裂!

くっきーさん、冒頭からシャープな視点で斬っていきます。メルヘンタウンのようだが、「入り口で遊園地の名前が目立たない」。マスコットキャラクター(着ぐるみ)がお迎えしてくれますが、「BooBooマンが汚い」。クリーム色の足元に、やや目立った汚れがありました。中に入ると、テントがあったり作業中の器具に覆いが被せてあったりと、ごたごたしている。6月は閑散期のため火水木の週3日休園だそうで、それも寂しいですね。「通路が地味、なんもない。ここは業者が通るところなの?」「海をイメージ、とあるけれどどこが?緑に囲まれている」… たしかに何度も見ている人には出しにくいコメントばかりです。

「人と同じことをやらない。これと面白いものを貫く」これがくっきー流発想術のようです。それでは授業開始!

「こんちは!」早速授業の開始、受講生からのお悩みを聞きます。一年目の方より、西武遊園地は「何もなくない?」と言われる。何もなくないのに、ないことになってしまっているという実態があります。同じく若手の方からは、「コンテンツの部署でアイデアを求められるが、集客につながらない」「チケット販売だが梅雨の時期は当日券を買う人が少ない」、ベテランの方からも、「イベントをやってもほかのイベントと比較して選んでもらえない」などなど、お悩みは尽きないようです。

キーポイントは統一感

くっきーさん、ここで一言。色合いがバラバラ。たこもあれば観覧車もある。「西武遊園地のメインは何?」と聞かれ、パッと答えらえないスタッフの皆さん。インスタ上げてもここどこ?となってしまいます。

くっきーさんの提案は「統一感を大事にせなあかん。非日常感を描こうか」。ニューヨークで個展をやって6枚ほど絵が売れ、1,100万円ほどになったそうです。非日常感で、気持ち悪い、でもささる。引っかかる、印象に残る。

TDLやUSJはもう入り口からそういう演出がされているのに、西武遊園地はスルーされちゃってるところが惜しいのです。お客さんの脳みそに刻ませることがポイントです。

ビジネスの世界では、企業の商品の中にもドキドキするものや、変わっているものこそ関心を引くことがあります。ダイソンの掃除機はごみを見せることが画期的でした。非日常は見たことがないから、ほしくなっちゃうのだそうです。

さて、今日はもう実践のようです。お気に入りの社員さんを脇に従えて園内を歩きます。

非日常を演出する力

「地面、地味ちゃいます?」と早速くっきーさん。うきうき感がなく、リアルすぎるコンクリートの園内道路。ここで非日常感を考えないといけない。「くっきーさんがデザインしたら面白い」と提案するスタッフに「マジでたかつくぜ」と笑いを誘います。「線をもう一度塗りなおすだけでいいんじゃない?子どもたちに塗らせるイベントにする」自分が自由に塗った道路はさぞ愛着がわくことでしょう。

三角の棟が付いたメリーゴーランド。立派だけど普通です。「誰もが乗りたくなるようなものは?」ペガサスな、存在しない動物を入れるという良いアイデアが出ました。しかし動物の変更は大変なので、色を塗り替える事を提案します。やはり予算もあることなので、メリハリをつけてということでしょうか。

続いて外に教室セットが用意されました。これも非日常ですね。非日常にすればええんかというと、そうでもないそうです。「ここだけで味わえるものを作ろか」観覧車に乗っても、どこにでもあると言われる。西武遊園地に来た、と言わせたいのです。

くっきーさんのアドバイスはこうです。「私がかたくなにやってきたのは、人と同じことをやらないこと」絵を習ったことはなく、我流なのだそうです。

くっきー画伯、女の子6人のポートレートの絵を見せます。「気持ち悪いでしょ?家に飾るのいやでしょ?」これは姉妹で、ストーリーがあるそうです。虫を好む長女、バイクに引かれた次女、体臭がきつくバラの香りをまとっている三女、と続きます。実際評価されたのは、なぜでしょうか。

今の社会、モノは溢れているので、ストーリーで買う。普通の飲料水にしても、ストーリー仕立てで水を掘ったりして、共感を呼ぶことで売り上げが伸びるそうです。

キャラクターのキャラを再設定

ではオンリーワンになるための実践です。「園のキャラ、BooBooマンの設定をしましょう」いたずら好きでタコをベースにしたキャラ。兄弟を作るなどの家族設定や、敵を作るといいそうです。くっきーさん、話しながら描いたあるスタッフさんの似顔絵を披露しました。似てます!

スタッフもアイデアを出します。

  • りんご飴を作る。インスタ映えを狙う
  • メイクイベント。写真も撮れる。
  • BooBooクッションを園内に仕掛ける
  • イカの敵をキャラ作る
  • お面を全員に配る(くっきーさんもやったことがあるそうで、みんなが被ることで恥ずかしい人でも写真に入ってもらえるのだそう)
  • ブーブーたこ焼き
  • ブーブーマンの好きな食べものをホットドックにする
  • 点検中の時には「BooBooマンがいたずらしたので」というアナウンスをする

くっきーさんも「ベタだけどヒーローショーをしたらいい。3分だけムキムキになる」グッズを作るのもいいでしょう、と追加。

くっきーさんは終始一貫して「自分で面白いと思うことだけをやってきたので、貫くのがいいと私なら言う」そうコメントしました。

白塗りの顔を見ても、本当にオリジナルでキモカワイイ。西武遊園地のスタッフもたくさん冷や汗をかかれたことと思いますが、天才肌でなくとも三人寄れば文殊の知恵と言います。少しずつ変化を期待したいところです。

Junko

1973年静岡生まれ、星読み☆映画ライター。アメリカ留学経験者、異文化交流実践者、広報コンサルタント。

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