活動家にエールを送る、攻めのVOGUE #VogueforHope
あれよあれよという間に8月になってしまい、何を書こうかなとウェブをブラウズしていたところ、目に留まった英国版『VOGUE』。
まず特筆すべきは、『VOGUE』が創刊128年の老舗マガジンであること、26の国と地域で発刊されていること、そしてその長い歴史で初めて、世界同一のテーマ「HOPE」(希望)を扱うとのこと。
「ACTIVISM NOW」と見出しにあります。(自分の信念に基づいて)積極的に行動する時だ、と言う感じでしょうか。20人の活動家を紹介するという、極めてオーソドックスな取り上げ方ですが、ファッション誌が服飾で自己の欲求を満たすという狭い目的から、世の中の “カッコいい” として活動家を登場させる姿勢に共感します。
先日の記事(こちら)で紹介したスーパーモデルで活動家のナオミ・キャンベルさんも、ブラックモデルとして初めて『VOGUE』の表紙を飾っており、そのような先駆的な一面があるのかなと想像します。
日本版では、名物編集長であるアナ・ウィンター氏の言葉が紹介されていました。
そして雑誌の顔であるロゴも、HOPEの中にあるという素敵さ。
活動家は、人種差別、同性愛、障害など様々な分野で最前線を行く方々のようです。
こうやって見ると、ファッションとアクティビズムはとても相性がよいように思います。どちらもその人の生き方や主張を表現できるものだし、思いの強さが見て取れたり伝播したりするからです。
『VOGUE』の歴史を紐解くと、ファッションモデルが表紙を飾る伝統も、王室(ダイアナ妃)、女優(アンジェリーナ・ジョリーなど)や歌手(ビヨンセなど)が登場することもあり、自由に満ちています。
こちら、1892年創刊号の表紙。雑誌のコンセプトは、「社会、ファッション、人生のお祝いの場面に着目した、気品あるホンモノの雑誌」(a dignified authentic journal of society, fashion, and the ceremonial side of life)だそうで、これからもずっととんがり続けてほしいと思います!