ナオミ・キャンベルが開会した2020年のオートクチュールコレクション

ナオミ・キャンベルが開会した2020年のオートクチュールコレクション

ナオミ・キャンベルさんと言えば、ブラックのスーパーモデルではパイオニア的存在です。記憶にあるのは、1990年代の活躍。ちょうどクラウディア・シファー、シンディ・クロフォード、リンダ・エヴァンジェリスタらに混じって、存在感を発揮していました。

あと、フジテレビのドラマ『ロング・バケーション』の主題歌、久保田利伸さんの『LA・LA・LA LOVE SONG』でも、なぜかデュエットして知名度をぐいぐい伸ばしました。ナオミ・キャンベルさんはブラックに違いないですが、イギリス人で、特にファンクとは関係ないと思う…。

ナオミさんは、1988年フランス版『VOGUE』で、ブラックモデルとして初の表紙を飾ります。当時、18歳ですね。

https://www.famousfix.com/topic/vogue-magazine-france-august-1988

今年ちょうど50歳になるナオミさんが、7月6日、初のデジタル開催となる「オートクチュール・オンライン」の開会を宣言しました。2020-21秋冬のコレクションです。

今の方が頬骨がくっきり出ている感じがしますが、上下にバランスの取れた唇は美しいですね。

彼女が着ているTシャツには、Phenomenally Blackと書いてあります。Phenomenal Womanという団体から35ドルで販売されているこのTシャツ、Phenomenallyには、「驚くほど、並み外れて、非常に」という意味があり、スゴいブラック、超いいブラックって感じでしょうか。

私が分かる人だと、サミュエル・L・ジャクソンも着ていました。この投稿は2019年8月のものなので、BLMに並行しての一過性のブームというわけではないようです。

ナオミ・キャンベルさんの開会宣言に話を戻すと、ネルソン・マンデラ氏の言葉も引用しつつ、そして「ブラック・ライブス・マター」にも言及したうえで、ファッションが平等で、差別されることのない産業であることへのコミットメントを伝えています。サステナビリティ、多様性の尊重、制作のプロセスを含めて人権を守ること、について触れています。つねに先頭を走ってきたナオミさんだからこその、迫力があります。

ナオミさんのインスタグラム(@naomi)には、モデルや俳優のほかに「活動家」(Activist)と書いてあって、投稿にも政治的なものがたくさんあります。

「このイラストにある88人の非武装の一般人は、もういないのです。逝ってしまった、でも決して忘れない」

ナオミさんの現在の活動拠点はニューヨークのようで、パリを起点とするファッション界が変化を起こしても、アメリカ国内はどう変わるか分かりません。しかし、ナオミさんにしかできないことを、確実に実行している姿に、心からリスペクトを送ります。Lady Naomi, you are a star and true inspiration!