自分の意見を求められる世界
私には中高で歴史の勉強から逃げた経験や、その結果近現代史が弱いという事実があり、今日の投稿は自戒を込めて書いています。
最近、2人の方との出会いがありました。一人目は、韓国の若者を昨夏ホームステイで2泊3日受け入れたご家庭で、正確にはお母さんと小学生、未就学児です。
ステイを受け入れた韓国の若者から「過去の戦争についてどう思うか」とストレートに聞かれ、驚いた、というものでした。
どぎまぎする理由は、おそらく、「よく知らないし、意見も持っていない」や、「日本が勝ち、韓国が負けたということは、ばつが悪い」、「本当の気持ちを言ったら嫌われるのではないか」という辺りにあるかと思います。
もちろん、最低限の歴史の知識も必要だと思いますが、「学校できちんと勉強しなかった」と正直に伝えることも大切かもしれません。
もう一人 はその2か月後に会った、 韓国への留学経験を持つ日本の若者です。せっかくなので、このように困った体験をしたファミリーがいたよ、と話したところ、こんなことを教えてくれました。
「日本人は、仲良くなってから腹を割って話をしますよね」
「韓国人はその逆で、腹を割ってから仲良くなる感じです」
つまり、やや困惑するような話題においてもきちんと話せるかどうかで、相手との距離をみているようです。
ですから、思ったことを言えばよいのであり、ほぼ初対面の相手に失礼なのでは、相手を傷つけてしまうのでは、という心配は無用とのこと。
これを知っていると知らないでは大きな違いがありますし、私自身も自分の知らない慣習と出合った気がしました。
もちろん、日本人全員や韓国人全員にこれが当てはまるとも思いませんし、違う意見の方もおられると思います。ただ、相手が悪意を持って話しにくいトピックを持ちかけたり、個人的なお詫びを求めているいるのではないと分かるだけで、だいぶ心持ちやその後の印象が変わってくると思います。
ホームステイでなくても、将来国際機関や外資系企業に勤めようと考えておられる方であれば、どんどん自分の意見を言うトレーニングを積まれるとよいと思います。先日聞いた話では、イスラエル企業に就職した方が、上司から何度も「イスラエル・パレスチナ問題についてどう思うか」と聞かれたそうです。そんな会話が日常茶飯事と思っているくらいが、ちょうどよいのではないでしょうか。