使える単語、procrastinator (プロクラスティネイター)
わたくし、自称「procrastinator」です。ポジティブな言葉ではないのに、なぜか愛着を持って使ってしまう。しかも、この言葉知ってると、ちょっと英語話せる感じが出ます。
まず、ケンブリッジの辞書で「procrastinate」(動詞)を引いてみましょう。
procrastinate
https://dictionary.cambridge.org/
verb [ I ]
to keep delaying something that must be done, often because it is unpleasant or boring:
「やらなくてはならないことを、楽しくない、退屈等の理由からどんどん遅らせること」。語尾が -or になって人を示すと、「なかなかやらない人、先延ばしする人」の意味となります。
英和辞書のアルクも見てみましょう。
procrastinator
https://eow.alc.co.jp/
名
〔するべきことを〕ぐすぐすと先延ばしにする人、〔仕事などを〕すぐにやらない人、〔するべきことをすぐにしない〕ぐず◆【動】procrastinate◆【対】precrastinator
・I’m a procrastinator. : 私は面倒くさがり屋です。
他人に対して使うとちょっと批判的なトーンになると思うので、基本的には自分で使うのがいいと思います。
そして、どうしてこの言葉が好きかというと、自分の気持ちに正直な感じがするからです。やりたくないという自分の気持ちに忠実、ではないかと。
極めつけに好きなのが、「Procrastinators, Unite… Tomorrow」。
先延ばしする者たちよ、団結しよう……明日。
これは失笑のレベルです。
ちょうど2019年3月のBBCオンラインで、“The smart guide to procrastination”(先延ばしへのスマート・ガイド)という記事がありました。内容はけっこう辛辣なのですが、ポイントをかいつまんで書いておきます。
- 先延ばしする人たちは、2013年の統計からそうでない人よりも給与が低い、雇用されている期間が短い、失業の割合が高いことが分かっている。
- 先延ばしする人たちは、 ストレスを抱えがち。「~~しなければと思いがち」なため。
- 先延ばしする人たちは、自尊心が低いことも挙げられる。できなかったときに言い訳をすることになるので、はじめから逃げる。
- 代わりの提案として「unscheduling」(予定しないこと)をオススメ。メリットは、何もしない時間を作ることで、している時の効率が上がること。もう一つは、タスクを細分化して「~~を15分やる」など、できる範囲で進めていく。
- 先延ばししない人は、結果として、先延ばしするより忙しい人生を送っているんだとか。
この記事によると、たしかに「本を書く」や「プレゼン資料の更新」など、すぐやるには大きな課題ですね。15分でできるかどうか、を目安にタスクを作っていくのもいいかもしれません。
もちろん私も仕事においては締め切りに間に合わせる派ですが、ギリギリまでやらないことしばしば。タスクの立て方を、変えてみたいところです。明日とは言わず、次の実践から…。