王位の象徴レガリアは「装置」か?

世の中、異文化交流(異文化衝突)の宝庫だ。

先日タトゥーについて取り上げたが(60年代のやくざ映画がラグビーに影響?)、今日は米国ワシントン州のヤカマ・ネーション(Yakama Nation)代表が州最高裁判所に口頭弁論を聞きに来て、入廷に当たり王位を示すレガリアを取るよう求められたニュース。代表はヤカマ・ネーションの正式な衣装としてこれを取る必要がないと拒否し、入廷できなかった。

JoDe Goudyさんの投稿 2018年10月30日火曜日

州裁判所の見解は、以下の通り。

帽子や、頭を覆うものは、宗教もしくは医療のために身に着けるものに限り許可。それ以外の被り物は、視界を遮る、もしくは法廷の安全管理の理由から、認めない。特定の組織や運動を表現するデバイス(装置)の持ち込みも禁止。

つまり、ユダヤ教徒が被る小さな帽子キッパーや、イスラム教徒が被るクーフィーヤ(男性用)やヒジャブ(女性用)はOK。これは分かる。プラカードやバナーなどはダメ。これも法廷での結論への影響が大きいので、分かる。

Photo by Darcy Delia from Pexels

お互いの決まり事がなかったために、片方が拒否し、拒否された側に損失があり、不満を示した例だ。これが表敬訪問的なものであれば、正式な衣装として、おそらく何の問題もなかっただろう。

ひどい!許せない!人権侵害!というのは簡単だ。では、どうすればよかったか?

目的は、ヤカマ・ネーション代表にとっては、口頭弁論を聞くことだったはずだ。

  • ヤカマ・ネーション代表は、TPOを考え、正式な伝統衣装で法廷に傍聴に行くことが適切かどうかを考える。
  • ヤカマ・ネーション代表は、法廷での服装について事前に問い合わせ、当日のハプニングを避ける。
  • 裁判所は、ヤカマ・ネーション代表が法廷に入らずとも聞けるよう、金属探知機などで安全を確認した後に別室へ案内する。
  • 裁判所は、宗教もしくは医療以外に今回のような被り物について、改めて取り決め、周知させる。

これらは文字に落とすとバカげているかもしれない。しかし、双方、複数のグループが幸せな結論に着地するには、準備や話し合いの場、改善できる余地が重要ではないかと、つくづく思う。

 

 

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