はちびとへの道のり VOL.3 巣箱とご対面

つくば市の農産物オーナー制度ではちみつオーナーになり、いよいよはちの巣箱を観察する機会(内検)に恵まれました。

内検:燻煙器に火をつけて煙を出し、巣箱に向けて噴射することで、ミツバチを大人しくさせた上で、巣箱の中に 板状に並ぶ巣脾枠(すひわく)を見てはちの状態をチェックすること。

4月下旬とは言いつつ、防護服やゴム手袋で体を覆っているので、暑いです。師匠がデモンストレーションしているのは、防護服がない場合、はち除けの網がついた帽子をどうかぶるかの説明です。

ジャケットの襟を立てて、首にタオルを巻いて、首周りを防護します。

私たちは、白装束の集団に。お分かりと思いますが、上着はインします!はちは潜って入ってくる性質があるので、ズボンのすそも長靴にインして、侵入を防ぎます。

巣箱を外から見学する人、中から見学する人に分かれました。子どもさんなど、中からの人は、メッシュの小屋に入ります。

巣箱は2段重ねになっています。一箱に、はちは大体2万匹だったかな。ふたを開けると、板上のものがタテに並べられています。

師匠が板を取り出すと、はち以外にも、丸く盛り上がったところは、雄ばちがふ化した後みたいです。働きばちのふ化ですと、もう少し平になっています。

蓋が閉まった巣箱でどこからはちが出入りするのかと思いきや、ちょうど下の方に出入り口がありました。地面にはちが死んでいることがありますが、白くなってしまう「チョーク病」という病気になっていないか、チェックします。

作業に夢中になっていると分かりませんが、はちは普通に寄ってきます。危害を加えなければ大人しいです。はたから見ると、ゾッとします。

私はゴム手袋を片方だけ外してスマホを操作しているので、スマホを誤って落とさないかハラハラです。それこそ、はちに囲まれて刺される…!

巣箱の中にはエサになる砂糖水を入れたりするそうです(箱の中の一番右端の注入口から入れる)。加えて、師匠は味噌ベースのエサを上げているとのことで、手に持っている茶色のものを、板の上に乗せておくのだそうです。糖分も大切ですが、少し塩分があった方がよいため、味噌はちょうどよいとのこと。愛情たっぷりの特製おやつですね。

はちのからだの中を通ればはちみつができることから、花からでなく砂糖水ではちみつを作るような業者さんもいるそうです。信頼できる作り手さんから買うのが一番ですね。ただ、花が「無農薬」かどうかという点においては、はちのからだを通ると何も検出されなくなるため、表現が難しいという現状もあるようです。

Junko

1973年静岡生まれ、星読み☆映画ライター。アメリカ留学経験者、異文化交流実践者、広報コンサルタント。

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