パリコレ学2 #2 ファストファッションで個性も服のよさも出す!

第2回目は、デザイン性の高いファストファッションが揃うGUが舞台。

アンミカ先生、グリーンのロングのシャツに蛍光イエローのスカート。存在感がハンパないです。

(C) MBS

オーディションから2週間。「何かを始めた人は?」全員の手が上がりました。しかし、「スクワット」「筋トレ」…フツーの答えに、アンミカ先生の顔が曇ります。「 筋トレはして当たり前です。24時間モデルとして意識した生活をする。普段の意識から変えなければパリコレには辿り着けません」と、2期生の意識が低いと言わんばかりのコメント。

今回のお題は、GUで「自分の個性を生かして服の魅力も引き出す」コーディネートです。特別講師には、ファッションジャーナリストの生駒芳子さんをお招きしました。冨永愛さんなどのトップモデルを見出し、パリコレには100回以上足を運んでいる方です。生駒さんは、SNSによりファッションの世界は一新した、インスタで発信できる時代なのでセルフプロデュース力が必要、と話されます。それでは、さっそくファッションチェック!

伊藤葵さん(23歳/175cm)

「意味わからない」「なんで?」の言葉とともに、不合格。薄手のコートを肩を外してかけていましたが、 肩を外すならば本来ノースリーブなどが適しており、「崩すとだらしないはちがう」と一刀両断。今回の場合は「服の個性を殺している」罪なこと、と酷評されてしまいました。服をキレイに見せないモデルは失格だ、として、コートをくしゃくしゃにしたまま座っていた伊藤さんに、コートのために「脱いであげてください」と注意までします。生駒さんは、スキンヘッドですきっ歯のモデルであるスリック・ウッズさんの例を出し、「個性の出し方を勉強しないといけない部分がある」とアドバイスします。

平田かのんさん(16歳/178cm)

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黒いスプリングコートに白いインナーを少し首元から出したスタイル。結果は不合格でした。評価としては、白のインナーがなくても、素肌の上にワンピース感覚で着るくらいでよかったこと、またバッグや靴で崩そうと思った発想がカッコ悪い、とのことです。一つ一つがよくてもトータルでダメ、という結果に、平田さんは「自分の印象と人が見た印象はちがうので、人からのフィードバックをもらうようにして頑張ります」と意欲を見せます。

黒木ユウさん(23歳/178cm)

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シャツドレスをコート代わりにしたのが春夏らしくて素敵、と合格を勝ち取ります。本人の「パステルカラーが全然似合わない」というコメントに、アンミカ先生は「モデルは似合う方向にもっていかないといけない」とバッサリ。生駒さんは黒木さんに「モデルになって何をしたいのかな?」と質問。見透かしたような聞き方ですが、キャットウォークを歩けるのは本当の短い期間で、その先で活躍するモデルがどれだけいるかを常に考えるよう、教えて下さいます。例えばナオミ・キャンベルは現在英VOGUEの編集者。若い学院生だからこそ、先を見据えてビジョンを持つことの大切さを説いてくださるのは有難いですね。

久貝和子さん(23歳/174cm)

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アイボリーのニット地トップにブルーデニムのワイドパンツ。シンプルー、という声はスタジオのタレントさんから上がりましたが、 「これでパリコレ狙う?」と厳しいコメントとともに不合格でした。たしかに、どこにでもいるスタイルのいいお姉さんのように見えます。普通とシンプルはちがう。どこかに足すから引くことが生かされるのに、引き算をしすぎればゼロになる。生駒さんは訊ねます。「もしパレこれに行ったとしたらどのデザイナーのショーに出たいですか?」久貝さんは、パッと答えることはできませんでした。漠然とパリコレを目指すだけでは、強いモチベーションとして出ない、「どうしてもあの人のショーに出たい!」という強い思いが人を磨くのだそうです。冨永愛さんは、カール・ラガーフェルドのシャネルに出たいという思いを描き続け、実現しました。パリでは謙虚は美徳にならないので、自分の気概を顔にも態度に出されたらいいでしょう、と久貝さんへエールを送りました。

学院生8名のうち残りの4名は、次週に続きます。そのうちの1名は、予告によればとても褒められたようです。

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パリコレまで、あと5か月!

Junko

1973年静岡生まれ、星読み☆映画ライター。アメリカ留学経験者、異文化交流実践者、広報コンサルタント。

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