平成のお葬式に行ってきた

先月、平成のお葬式をやっていました。

書道家、田中象雨(Syou U Tanaka)さんの作品展示でした。3月だったので、生前葬でしょうか。インパクトありました。

花瓶に入った菊の感じが、その空間の湿気とともに、ドンピシャでした。

多くの方が述べておられるように、今上天皇のご配慮が素晴らしいと思うのは、「終わりを死で定義しない」という考え方です。先日ちょうどイギリス人と話をする機会があったのですが、女王は終身制なので、高齢になれば公務を減らすという考え方なのだそうです。選択肢としては、公務を減らすか別の人が務めるかのどちらかになるかと思いますが、これまでは天皇のご崩御で重々しい雰囲気の中、新しい年号が発表されたことを思えば、「令和」が祝福ムードになったことはとても大きいと思います。

さて、平成のお葬式。昭和も明治もその前もありますね。なんだか書体コンテストみたいになっています。

お供え物なのか、平成グッズも。凝っているのか、テキトーなのかどちらでしょうか。

平成30年間で、女性の社会進出に対する意識はあまり変わらなかったなー、というのが私の一番の感想です。男女雇用機会均等法の結果として、女性は男性と同じく企業戦士になるか、家事育児をしながらゆるやかな仕事を続けるか、どちらかになってしまった。もっと働きたいというママのために、保育所が足りないのは、男性政治家が中心なことが大きいと私は思うのです。

だからこそ、令和の時代には女性の産休・育休がブランクとならない時代に、という期待が大きいです。

あまり振り返るつもりもないのですが、やはり今年中に読みたいのが、堺屋太一さんの「平成三十年」。歴史は繰り返すと言いますから、平成をどっぷり生きた人間として、惜しまれて他界した堺屋さんの見識に感服しつつ、前に進むためにきちんと清算したいと思います。

Junko

1973年静岡生まれ、星読み☆映画ライター。アメリカ留学経験者、異文化交流実践者、広報コンサルタント。

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