3月28日まで!浅草1-11-1へ向かえ
取り壊しになるビルで美術展をやっていることを、友人から教えてもらいました。場所は浅草です。
どうやら又吉直樹さんが関わっていて、又吉さんのツイッターを見て来た方もおられました。
雷門通りを一本北に行った、立地のよい所です。薬屋さんだったらしき1階。
入口は国際通り沿いではなく、角を入ったところに。
現ビルの住人で展示主宰の山田さんが、迎えて下さいました。
6階の又吉さん展示から見るよう、まずそこにある文章を読むよう、案内されます。エレベーターもあるとのことで、何とも懐かしく乗りました。
又吉さんは、肥後久という住人の設定です。準備も肥後久本人として行い、展示後半も変更の作業に来られるとのこと。
靴箱、なんだか懐かしい。
お部屋には(一部を除いて)靴を脱いで上がります。入ると分かりますが、台所や居間があって、トイレや風呂があって、寝室がある、住むためのスペースです。商業用ではなく住居用として使っていたのですね。
大きな梁に、休日の柔らかい日差しの感じ、コンパクトなユニットバス、飛び出たカーテンレール、日陰の水場の匂い、ちょっと低い位置のドアノブ…。人の住んでいた空間だとよく分かります。
展示内容はお楽しみにした方がよいと思うので、一つだけ肥後久の「新・山手線」という作品を一部ご紹介。
模造紙に書いてあるだけですが、作家さんの表現は参考になりますね。巣鴨フォーエバーヤング、東京グッバイラバー、好きです。
その後、(渋谷の東急ハンズ方式に)1階ずつ降りていくのですが、アーティストにとっては壁から何から「やりたい放題」の空間で、素晴らしかったです。
山田さんは女性器をテーマに作品制作をされています。こちらは廊下にあった高さ2メートル以上あるビニールの幕で、”Artist must be beautiful”とありました。
トップ画像のホテルの鍵は、4階の井手野下貴弘さんの空間で見つけました。
この展示の空間こそが、唯一無二ですね。
山田さんに帰りにお話を伺ったところ、ここと銭湯とお花屋さんかな?一区間まとめて商業開発地として手放すことに決まったのだそうです。
蛇骨湯が5月までという噂を聞いたばかりだったので、あぁこのことか!と。
内容は前衛的ですが、なぜかほっこりする。来てよかった展示でした。次は蛇骨湯に来たいところ。
Asakusa 1-11-1 Exhibition
開催中、3月28日まで。入場料500円。
https://asakusa1-11-1.com/