Eスポーツは新しいタイプの「スポーツ」

海外ニュースでEスポーツの言葉を聞いたのが、ちょうど一年前。ビデオゲーム観戦をスタジアムで?と、さっぱり分からなかったことを記憶している。

その後日本のテレビや新聞に取り上げられ、スポーツ庁でも議論されるなど、着々と馴染みのあるものになってきた。

Eスポーツを見てみて、いわゆるスポーツ、フィジカルスポーツか?という問いには、NOなのだと思う。反射神経、機敏さは求められるが、肉体を使うという点では、目と手を集中的に酷使するような気がする。

戦略、戦術など頭脳を問う点...囲碁に似ている。先を見通し自分や相手の得意分野を考えながら戦う。マインドスポーツと言うようだ。

マインドスポーツの中には、チェス、ポーカーなども含まれるらしく、身体・肉体的な負荷とはあまり結びつかない。また、機械や電気がない昔からあったことが想像される。

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器用さを問う点...カーレースや外科医の手術に似ている。特定のハンドルや器具が扱えないと、どんなに他の身体スキルが優れていても役立つことがない。カーレースはモータースポーツと言うようだ。

モータースポーツは、自動車以外にもオートバイ、ボートなどが含まれる。当然、自動車やオートバイの歴史と結びつくもので、かつスポーツかと言われるとそうでないという見方もあるだろう。

ここまで書いて、Eスポーツはマインドスポーツとモータースポーツをミックスした競技なのでは?と結論づけてみる。コンピュータがないとできない、ビデオゲームがないとできないため、モータースポーツの要素あり。そして、企業スポンサーがつく点なども、Eスポーツはモータースポーツに似ている。ちなみにウィキペディアではEスポーツはマインドスポーツに分類されている。

他人と競うという点も、発明や文明とリンクしているという点も、人間らしい行為だと感じる。プロゲーマーの方々は、自分たちがメジャーな存在でないことを自覚されているし、ゲーマーで食っていけるか?というような世代的な壁ともぶつかっている。今は追い風が吹いているが、分野として拡大するか縮小するか誰も分からない。そんな中、パイオニアとしてプロゲーマーの方々を応援したいと思う。

Junko

1973年静岡生まれ、星読み☆映画ライター。アメリカ留学経験者、異文化交流実践者、広報コンサルタント。

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