たかが、されど、福島のキャラメルポップコーン

アメリカの映画館では、バターのかかったポップコーンの匂いが特徴的だったことを思い出します。なぜか?入場料だけでは売上が上がらないため、原価が安くて管理が簡単なポップコーンを売り始めた、というのが定説のようです。今では日本のシネコンでもポップコーンは定番ですね。

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映画のおやつとしてのチープな存在ならまだしも、原宿でギャレットポップコーンに行列ができた時には、驚きました。日本上陸は2013年2月1日だったようです。待って買う、またいただいた時は希少価値があり嬉しい、そんなポップコーンを口にしたこともあります。ギャレットポップコーンはキャラメルとチーズをミックスしてある「シカゴミックス」が一押し、と当時北米暮らしの人に教えてもらいました。甘い×しょっぱいの魔のループです。

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そのノリで福島県を訪れた時、駅ビルの土産物店でキャラメルポップコーンを見た時に、え、と気持ちが引いて行ったのを覚えています。 そこは生キャラメル屋さんで、売り場でも大きなスペースを占めていました。どこでも作れそうな生キャラメルを、なぜ福島で? 当時は、これが向山製作所の取り組みと知りませんでした。

日経その他の情報によれば、

発注元の業績に大きく左右される下請けから脱却しようと織田金也社長自ら調理師学校に通い、開発を始めた。

https://style.nikkei.com/article/DGXKZO20488090Z20C17A8NZ1P01/ (2017/9/2)

航空会社の機内食に選ばれた直後に起きた原発事故で、一時は出荷停止に追い込まれたが、「福島」のブランドにこだわり続け、売り上げは事故前の10倍になった。

https://mainichi.jp/articles/20170907/k00/00e/040/261000c (2017/9/7)

購買頻度の高いパンを電子部品、菓子に次ぐ第3の柱に育て、経営基盤を強化する。

https://www.nikkei.com/article/DGXLASFB12H3F_S7A910C1L01000/ (2017/9/13)

そう、電子部品製造の会社がお菓子を作ったことが話題になり、また美味しいのでさらに話題を呼びました。現在も、新商品の開発、カフェ経営、催事出店など、攻めておられます。

福島出身の友人からいただいた、向山製作所のキャラメルポップコーン。一気にファンになりました!

ちなみに漆の器も喜多方で買ったものなので、ダブルFUKUSHIMA!

やはりキャラメルが美味しいんですね。白砂糖のとげとげした甘さがなく、また塩味も効いていて、甘い×しょっぱい 出ちゃいました!

間違いなく、 キング・オブ・キャラメルポップコーンの存在です。

最後に、会社のロゴが可愛らしいのでご紹介。

中央の十字は、見るからに「ねじ」ですね。ものづくりの魂が菓子にも生きていること、確認させていただきました!

次回は、看板商品の生キャラメルも食してみたいと思います。

Junko

1973年静岡生まれ、星読み☆映画ライター。アメリカ留学経験者、異文化交流実践者、広報コンサルタント。

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