ナマ落合さんにグッときた3つのお話

写真は1枚も撮ってはいけなかったのですが、落合陽一さんの講演会でナマ落合さんを拝見することができました。拝見に「拝」という字があるように、拝みたくなるほど、350人の聴衆の中で私のテンションは高かったと思います!

落合さんの前は、若者世代としては古市憲寿さんの発言に注目している時期もありました。が、古市さんももういっぱしの大人世代になり、それとともに若者感は薄れました。落合さんは古市さんより3つほどお若く、キレッキレの頭脳に加え、丸顔で中性的な感じや、自らをブランディングするような黒くてゆったりした衣装にも、注目してしまいます。

3つ、心に残ったことを書き留めます。

1. 60代以上にリーチするための書籍

恐れ入りました。 本屋でも落合さんの本を見ない日はありません。そして今も何冊か読もうとしています。

でも落合さんは、「日経と書籍しか読まない人には、そのルートで伝えるしかない」から本を出す、と。もちろんNewsPicks、Facebook、Instagramでも発信しておられます。てことは私も60代以上に寄ってるということか!

正直言えば、NewsPicksの月額利用料を払うのなら、本一冊買ってじっくり読みたい派、ではあります。

落合氏のめざすのは、機運を作ること。つまり、社会的なムーブメントになるために、落合さんファンの若者だけが盛り上がっているのでもなく、全体を盛り上げるために、あらゆる方向からメディアを攻めているとのことです。

2. 産学連携の新しい形を自ら実践

落合氏は筑波大学で教えておられますが、給与はご自身の会社から払われ、大学でご自身が発明したものの知財は自社に属す、という契約形態にされたそうです。

これの何がよいか?大学が落合氏に給与を払わなくていい、というのは実は小さなことかもしれません。もっと大きいのは、ご自身の発明は権利が自分にあるため、クライアントに向けてスピード感をもって対応することができる。それによってより稼ぐことができる、経済に貢献できる。

落合氏の問題意識として、博士号を取った仲間たちが大学教員になることが多いのだが、大学の研究費は限られており、知的財産は大学に属すことから大きな動きを生みづらいことに注目。ならばご自身が実業家として会社を経営し、大学と企業(クライアント)を仲介する立場になれるというわけです。

「だから僕がセンター試験で試験監督をやっていたら、ボランティアですよ」と照れ笑いをしながらお話されていました。

3. 多様性は当たり前、インクルージョンを実現すべき

私にとっても、多様性は大きなテーマです。落合氏は多様性を当たり前としたうえで、「インクルージョンが大事」と言われます。

一つの例として、耳の聞こえない人と聞こえる人が一緒にオーケストラを楽しむことができるよう、視覚や触覚に訴えたオーケストラの空間をプロデュースしておられました。

指揮者の動きが光と一体化していたり、音の振動が座席にあるボールに伝わったり。

動画で見られます。

何かが遮断されている要素があったら、それ以外の共通項に注目ということですね。

それを、テクノロジーアートの場面で推進される落合さん、まさに社会の変革者なのですが、職業を縦割りで識別してきた日本では、彼のような人材を評価する枠組みさえも持ち合わせていない、そのことにも触れておられました。

もっと柔軟に、そしてもっとデジタルに、日本はなれるはずです。「小さく実装」というヒントもお伝えいただいたので、日本という場所を、面白くすることに、私も加わっていきたいなと思った、濃い1時間でした。

これからは、

仕事するならデジタル、趣味ならアナログがいいよ。

おまけで教えてくれた話

Junko

1973年静岡生まれ、星読み☆映画ライター。アメリカ留学経験者、異文化交流実践者、広報コンサルタント。

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