よく作り込まれた、築地本願寺カフェ

築地本願寺カフェでの朝食が、 話題になっています。

期待値を高く持って出かけたのですが、結果的にはよくあるカフェだったという結論に達しました。

カフェへの期待値

カフェの定義は様々ですが、カフェ経営のスクールに通った友人によれば「シェフの腕前というよりは雰囲気盛り付けで付加価値をつけ、家庭より味付けの濃いものを提供するところ」のようです。

「薄味とかヘルシーとか言っても、誰も家のご飯を食べに来ていない」ので、強めに塩味などをつけて食べた感を持たせる、ドリンクの消費も上げてもらい、全体的な満足度を上げるのだそうです。外食が多い人は、気をつけてくださいね…。

朝食が運ばれるまで

築地本願寺カフェは、築地本願寺の敷地内にあります。正面から入ると左手前の、インフォメーションセンター1階です。

ガラス張りの気持ちのよい空間で、本堂がよく見えてとても素敵。

私は一人で訪問したのでカウンターにどうぞと言われたのですが、向かいも含めて12人座れるテーブルは誰も座っておらず、結果的に一番広々としたスペースを占有していました。今どきのカフェですから、電源タップも完備です。

朝食は10:30までの提供で、「18品の朝ごはん」は一日110食限定とのことでした。

朝食のメニューは3つ。「18品の朝ごはん」の他には、手前が旅館の朝食のような「築地の寺の朝ごはん」、そして右が「和グラノーラ」。あられと抹茶にホットミルクを注ぐようです。

私も「18品の朝ごはん」をお願いしました。

ほどなくして、セットで付いてくるお茶が出てきました。急須の代わりに、穴の開いたコップ状の陶器が、ガラスカップに沈まっていて、その中に茶葉が入っています。2分くらいでコップ状の陶器を取り出し、お茶を飲むことができます。

時間があれば、お湯を足してもらい二煎目をいただくことも可能です。

18品目、登場

そしてあのお膳が運ばれてきます。お粥と味噌汁を合わせて18品ですね。

あれ、と思ったのが、鴨肉に目が行った時でした。そして魚も卵も使っています。精進料理ではないことが、今さら分かりました。

そして、18品目のうち3品ほどは、築地の老舗店とコラボ提供したようです。卵焼き、昆布の佃煮、です。地元に貢献できるのはいいですね。

ふとお皿を動かすと、日本語と英語で料理の説明がありました。ふむふむ。

柚子あんの「あん」は starchy sauce (スターチ入りのソース)なんですね。場所柄、外国人観光客も多いのでしょうか。

お粥はおかわりすることができます。熱々ですが、腹持ちを考えるとできればおかわりした方がいいです。

一つ、箸置きが付いていないので、お箸を置く場所に困りました。お盆のスペースに余裕がないのと、お箸はペンシル立てのような陶器に、スプーン2種と一緒にカラトリーセットとして出てくるためです。

とても気持ちのよい接客で、平日の朝ながらゆっくりさせてもらいました。

会計して分かったこと

当日、楽天ポイントがつきますと言われ、 今風だなと思いながらクレジットカードで支払いをしました。

後日来た請求明細には、「プロントコーポレーション」とありました。

え?

Tsumugiという一つのブランド展開のようで、複数の店舗があるようです。

私はてっきり、築地本願寺の経営で、仏教の普及の一環で宿坊と同じ感覚で運営していると思っていたため、なーんだ感が残りました。

インフォメーションセンターでは、無料で「はじめての仏教」的な講話も開催されています。時間の余裕をもって、こんなお話の一つも聞いていけたらよかった。

築地本願寺と、あまり関係ないと思ったカフェでした。

Junko

1973年静岡生まれ、星読み☆映画ライター。アメリカ留学経験者、異文化交流実践者、広報コンサルタント。

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