高田馬場の良心、とんかつ「いちよし」

高田馬場で立ち寄る理由になるとんかつ屋さんに行ってきました。

こちら、 山手線と垂直に走る、早稲田通りです。線路すぐ外側に見える、さかえ通りを進んでください。

ほどなくして左側に、白いのれんが美しい「いちよし」が見えます。

店内には、無駄がない。カウンターと4人席テーブルがいくつかで、休日の13時過ぎにスッと入ることができました。席はすぐに埋まってしまいますが、常に回転しています。並ぶかどうかは、タイミングによります。

店員さんは4名で、1名が揚げ物、1名が揚げ物盛り付け、2名がご飯とみそ汁、フロアと言った感じです。今で言うオープンキッチンです。あまりに動きに無駄がなく、美しく、そのため写真なんか撮るのが失礼な雰囲気。

ちょうどフライヤーの前の席だったので、何とか撮らせていただいた1枚がこちら。

フライヤーは2つあって、見るに低温揚げと高温揚げ。まず低温の方にインして中に火を通し、しばらくしたら高温の方に移して、周りをカリッとさせる感じです。かつは重さもあるので、太い菜箸ですね。揚げたかつは、向きをそろえて並べられており、こんなにおいしく揚げてくれたら豚冥利に尽きる、と言う感じすらします。

私は、定番の「ロースかつ定食」を注文。単品でカキフライとかあったのですが、ひとまず我慢。店内は混みあっていたため、出てくるまで15分くらいかかりました。

ジャジャン!

ご飯多い!しじみ汁!漬け物も含めて、一つのユニバースを構成しています。たっぷりの辛子も、こだわりを感じたりして。

月並みな表現で、「草履並み」の大きさ。

あのね、すべてに甘さを感じます。脂の甘み、ロースの甘み、そしてキャベツの甘み。

お店の客も民度が高いと申しましょうか。メニューがちょっと見えづらかった時に、隣の方が少しこちらに向けてくれました。ソースが少し遠くにある時は、声かけて取ってもらったり。カウンターで食べ終わった食器は台に上げるようになってしますし、少しずつ助け合ってその場を回すことで、一体感が生まれている感じがします。

このお店で一つだけ気になったことは、「ここに働いたらとんかつ嫌いになっちゃうのではないか」ということでした。店内にずっと油と脂の匂いがしていますので、私が滞在した数十分でもtoo muchな感じでした。

学生街ということもあり、7割はロースかつ定食を注文している感じでした。通い慣れている人には、定食でなく単品でちょい足ししてる人、ご飯半分にしてる人もいました。脂が苦手でなければ、まずはロースかつ定食をおススメします。

これで750円は安いでしょう!と思ったら、この周辺の店も相場が750円のようです。税込みキャッシュです。

接客もとても感じよく、こういう昭和感あふれる店は絶対に残ってほしい。また元気な時に来ます!

Junko

1973年静岡生まれ、星読み☆映画ライター。アメリカ留学経験者、異文化交流実践者、広報コンサルタント。

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