パタリロ世代シビれる!「魔夜峰央 原画展」(11月11日まで、池袋)

文学よりも漫画にあふれた家庭で育ったこと、とても感謝しています。

こんにちは、Junkoです!

魔夜峰央先生の原画展があると知り、初日のオープン枠で申し込みました!場所は池袋西武。

場所が少しトリッキーなのですが、西武別館2階。池袋駅で東口に出たら、パルコと反対側に進み、無印良品が目印です!

「西武ギャラリー」が2階にありますが、なぜか看板すら出していませんでした。私は無印良品オープン(10:00)前に右のガラス扉から案内してもらいましたが、もちろんお店の中を経由しても行けます。

というのも、チケットは日時指定の整理番号付き、私は「54番」。60番までは9:50に整列して下さい、という案内があったのですが、別館を見つけるのに時間がかかり、焦った! 何とか間に合いました。検温と手指消毒のうえ、前の人と間隔をあけて入場します。

見たところ、女性多め、アラフォー以上中心ですが、親子の場合は明らかに親の影響で来ているか、映画『翔んで埼玉』のファンか…。

入り口で、パタリロ(王子様)とバンコラン(長髪長身)が迎えてくれます。この8頭身と2.5頭身が同じ登場人物として少女漫画ジャンルで愛されているのもスゴイ…。

このバンコランは男性が好きな男性で、男性同士で子どもが生まれるストーリーあり。多様性とSFですね。

そして今流行りの、「写真撮影OK」です。

基本は雑誌や単行本ですでに見ている画の原画展ですが、雑誌だと印刷がきれいでないことがあり、その意味では原画を見る価値がありますね。特に、魔夜先生のベタ黒塗り)は本当に美しいです。例えばこちらの原画、墨できれいに塗りつぶした闇が出来ていること、感じられるでしょうか。

漫画では、こんな素敵なシーンもありました。(すでに漫画になっているので、ネタバレではありません。)

こちら、2コマ目の心の声が、明朝体ではなくゴシック体になっている!細かい!

次、ブラックユーモア

「以前ノンノと言う雑誌に退屈な時のひまのつぶし方がいろいろのってたが、ただ一つのってない方法があったぞ」

「どんなんです」

「アンアンを読んでひまをつぶす」

子どもながらに読んで意味が分からなくても、このように大人の事情や教養に触れるのは大切だと思うのです。「KGB(カーゲーベー)」や「真知子巻き」が出てきたりします。

画が美しく息をのむのですが、同時に作品の「世界観」に引き込まれます。展示の中に、昔の魔夜先生インタビュー映像があり、こんなお話をされていました。

漫画家には、頑張れば誰でも絶対になれる。才能は必要ない。必要なのはセンス
才能は磨けないが、センスは磨ける。粘りと反射神経。

その人の独自性が出ていないと、(作品は)面白くない。あなただけの画面を作る(こと)。

粘りと反射神経のところは、センスが反射神経と同義だと思うのですが、自分のセンスでフッと掴み得たことが独自性になり、それを持続させる、発展させるのが粘りだということです。いやー、深いです。

会場はソーシャルディスタンスが保たれているので、ご安心ください。

当日券発売に並んでいる方々もいました。時間指定のチケットが入手できると、安心ですね。

原画レプリカは、サイン入りで3万円台から販売されています。サインには、パタリロの顔が付いているんですね(この画では左上)、カワイイ!

魔夜先生は、「パタリロ!100巻まで行ったから、次は200巻まで頑張りたい。あと40年かかるけど」と、チャーミングなコメントをされていました。

展示の所要時間は、1時間~1時間15分です。お時間の許す方は、コラボカフェに立ち寄ってもいいかもしれません。課題は、ロケーションでしょうかね、展示会場が分かりづらく、カフェへの導線も分かりづらいようで…。

全国のお父さんお母さん方、子どもが読みたいと言った漫画は迷わず買ってあげて下さい! 漫画から学ぶことは本当に多いし、私自身の感性(センス)にも影響していると思います。

魔夜峰央先生の世界観が好きだ!『パタリロ!』が大好きだ!

Junko

1973年静岡生まれ、星読み☆映画ライター。アメリカ留学経験者、異文化交流実践者、広報コンサルタント。

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