プロの見立てに頼る楽しさ

自分のことは一番分からない、とよく言います。

面白がって 心理テストをやるのも、自分を知りたいからです。

これは、外見でも同じこと。ご自分のセンスに自信がある方はいいですが、何が似合うか分からないから「パーソナルカラー診断」「骨格診断」などに頼りがち。

今日は、プロに頼ることをおススメしたく、私の信頼しているプロたちとのエピソードを紹介します。

ヘアスタイル

私の信頼している美容師さんは、私の似合う髪型を、私よりも知っています。 個性的なパーマをかける時も、バッサリ切る時も、 いつも期待値を上回るので、時間をかけて下井草まで通う価値があります。

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そのスタイリストさんは、少し切ると引いて見、また切ると引いて見、と常に引きで全体のバランスをチェックしています。ここが、自分ではできにくい部分なのかと思います。

実は30歳前後でお世話になっていて、その後パリ留学されたとかでお願いできなくなり、私が美容院を転々とするジプシー状態になりました。10年後に見つけることができ、また通い出した、そんなスタイリストさん。マイ美容師さんを見つけたら、決して手放してはいけません!(この人だ!と分かるものなので。)

眼鏡

眼鏡は一般的に、頻繁に作り替えるものではなく、比較的長い時間自分のからだの一部となるもの。

凄腕店長のいる眼鏡屋さんに会いに、北海道の美唄市まで行きました。いや、正しくは美唄の友人宅へ遊びに行った際、スゴい眼鏡屋へ連れていってもらったのです。お店は「メガネの三愛」と言い、店長の審美眼に助けられました。

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店頭で、見た目が気になるフレームをいくつか試した後に、案の定たくさんありすぎて迷ってしまい、店長さんに、どれが私に似合うかを聞いてみました。店長の見立てとしては、私は「顔に特徴はないけれど、エッジがきいた性格」ということで、その路線で個性的なフレームをお勧めしてくれました。

最初に提案してくれたのが、白いフレーム。 ドイツのブランド、MYKITA(マイキータ)です。 その後いくつか試しましたが、結局その白いフレームに落ち着きました。同じ形で、ほとんど肌の色に近いベージュのフレームもあったのですが、「普段フルメイクをする人の方が向いている」そうです。私はナチュラルメイク(すっぴんに近い)なので、白いフレームに決定。

この時の体験も、私の目や顔といったパーツではなく、着ていた服や話し方、全体から私の雰囲気を読み取っていらした感じがしました。

ファッション

ファッションブランドの店員と言うと、申し訳ないのですが柳原可奈子さんのネタに出てきそうな方をイメージします。つむじから出ているような声で「いらっしゃいませ」と連呼し、買ってもらうために褒める、そのような接客とはできれば関わらずに買い物したい、と思います。

私の地元である静岡の駅ビルに入っていたブランドで、私が信頼を置いていた店員さんがいます。帰省するたびに利用していましたが、もういないだろうな…。

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この方も、やはり私が自力でできるセレクトを超えた提案をしてくれるのです。自分では選ばないような色やデザインを紹介してくれ、冒険してみると人から似合っていると誉められるのです。そして、着まわしが利き、ヘビロテできる。

見立てていただけると、ショッピングの体験も、大変楽しいものになりました。

共通するプロデュースの視点

髪型、眼鏡、ファッション、すべてスタイリストという職業です。センスや技術が求められるのは事実ですが、相手の(まだ気づいていないかもしれない)よさを引き出すというのはプロデュース業です。

3つの職業で共通していたのは、必ず引いて、全体を見ること、 目に見えない空気感すらも捉えること、 などです。

ご自身のセンス、当該分野での知識や技術、お客様への愛情、短い時間で情報を引き出す接客、などがかけ合わさり、スタイリストという職業を成立させているように感じます。

せっかく対面で受けるサービス、受ける側として存分に味わえるのが、いいと思います!

Junko

1973年静岡生まれ、星読み☆映画ライター。アメリカ留学経験者、異文化交流実践者、広報コンサルタント。

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