ユディトIと対面!早めがおススメ、クリムト展(7月10日まで)

クリムトが嫌いな人はほとんどいないのでは、と思われるほど、100年以上経った今も熱烈に愛されているウィーンの画家。最近では藤井フミヤさんもクリムト好きだと知りました。

上野の東京都美術館で、4月23日から「クリムト ウィーンと日本1900」が始まっています。目印は、銀のボールがあるところ!

人気の展示に何時間も待つのでは、とハナから諦めていたのですが、ツイッターを見ると「10分待ち」「待ち時間なし」…あれ?出だしはこんなものでしょうか。善は急げ、ということで行ってきました。

到着すると、現在10分待ちとのこと。「会場内は大変混雑しています」… これはホントです。

ここでおススメなのは、事前にチケットを買っておくことです。会場でも買えるのですが、私が行ったときは40人くらい並んでいました!時間の節約に、オンラインで購入する(スマホ画面を見せます)か、JR上野駅を使う方は駅構内でも買えます。

展示の所要時間は、私の場合60分でした。全部で8つのセクションに分かれていて、展示は120点あります。クリムト以外の兄弟や同時期の画家による作品、写真も含みます。

今回のワタクシ的目玉は、「ユディトI」(1901)です!メインビジュアルとしても使われている縦長の絵で、油絵に金箔が使われた初めての作品のようです。クリムトと言えばゴールドですもんね。この女性の表情が、100年以上の時を超えて、観衆を挑発しているような気さえします。

額縁もクリムトがデザインしたとかで、トータルで完成度の高い作品でした。

複数の女性の顔に狐火が浮き立つ「鬼火」も熱烈なファンがいるようですし、複製だけど大きな壁画「ベートーヴェン・フリーズ」もよかったです。 フリーズは冷凍のフリーズではなく、帯状装飾(frieze)を意味する建築用語で だそうで、絵巻物のように長い絵です。

おかっぱの女の子の横顔を描いた「ヘレーネ・クリムトの肖像」 も素敵でしたが、モデルになったヘレーネが6歳だと知って驚愕でした。ヘレーネは印刷物で見ていたよりも茶髪でした。

出口の外にインスタスポットがあり、そこで使われているのが「女の三世代」という作品です。分かりますか、子ども(娘)とお母さんの後ろに、おばあちゃんがいるのが…。

クリムトの家系には独身が多く、ご本人も独身。しかし14人も子どもがいたというから、破天荒というかアーティストというか…。実際は頭髪の少ないオジサンで、街で声かけられてもなびかないかも… です。

金曜日は20時までオープンなので、平日の仕事帰りでもなんとか行ける時間です。

おまけ画像です。先日、オーストリアに行った方からのお土産が「接吻」。今回の展示の作品もそうですが、構図が肝ですね。

100年続く芸術は素晴らしいですね。

もう一つのクリムト、「ウィーン・モダン クリムト、シーレ 世紀末への道」は、国立新美術館で8月5日までやっています。

Junko

1973年静岡生まれ、星読み☆映画ライター。アメリカ留学経験者、異文化交流実践者、広報コンサルタント。

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