パリ、ロックダウンでの日常を垣間見る

外出自粛が続く中、旧友と久しぶりに連絡を取り、オンライン同窓会、オンライン飲みをした方も多いと思います。これまでもZoomなどのツールはありましたが、世界的なウイルスのパンデミックにより、集って会話を交わしたいという「共通の理由」を持つからと言えるでしょう。

私も、ブログのネタになるかなという思いもあり、パリ郊外に住む旧友に連絡を取ってみました。彼女とは、WhatsAppを使っています。彼女の名前は、ここでは Jushapi とします。

私:フランスもロックダウンだよね、元気にやってる?ブログ書いているんだけど、日常の様子とか、どんなことが話題とか、何かあるかな。

Jushapi:こっちは大丈夫だけど、もうこの生活飽きたわー。ねえねえ、ブログはどんなスタイル?教えて。

私:全部日本語だよー。bluethree.net というサイト。映画とかテレビとかいろいろ書いてる。Bruce Leeを文字ってるの。

Jushapi:オッケー、写真送るわ。

そして届いたのが、こちら。「Today’s Lunch」のタイトルとともに。

新聞の切り抜きをよく見ると、“Pot-au-feu de poulet Asiatique”とあります。 私レベルの仏語知識でも分かりました。はじめはポトフ、つまり煮込みですよね。pouletは鶏肉、その後はアジア風ということでしょう。Google翻訳では「アジアンチキンシチュー」と出てきました。

写真には、玉ねぎ、ニンニク、エシャロットに八角、唐辛子、そして成長しすぎてしまったようなニンニク? 聞いてみると、「young garlic」ということで、グリーン・ガーリック、スプリング・ガーリックとも言われる、いわゆる若くして摘んだニンニクがあるそうです。日本ではあまり見ないな…。

そして、大きなハサミ! Jushapiは料理上手なので、すぐ分かりました。「チキンをこのハサミでさばくの」ということです。パリは物価高ということもあり、鶏一羽を仕入れてまるまる調理するのがコスパよし、と辻仁成さんのブログでも読んだことがあります。

ここで、なぜアジアンチキンシチューなのか、という話に戻りますと、新聞を切り抜いて「いつか作ろう」と思っていたレシピで、その時間が出来たので、ということです。「あるある」かもしれません。アジア料理はフランスでも人気のようですが、やはり本腰を上げないとやらないものもありますね…。

このシチューを担当するのは、ティーンエイジャーの息子さんだそうです。ジェンダーの役割から解放されている世代、頼もしいなぁ。

黒のカッティングボードから、新聞の切り抜き、そして鶏用のハサミ。海外を感じることができて楽しかったです。と思っていたら、とどめの一発。

「これ、キュートでしょ?」というコメントともに。これ送ってくるあなたがキュートだわー。それより長い!「ロング イタリア エッグプラント」で検索すると、出てきます。

私からも、季節のものを送りたいなと思い、この1枚を送りました。和菓子は季節を感じる素晴らしいお菓子です。

フランスからつぶやきが聞こえました。“Miam, miam” (ミャムミャム)これは英語の “Yum yum” ですね。「おいしそう」でいいと思いますが、オノマトペが豊富な日本語でも、ぴったりはないかもしれません。近くて「もぐもぐ」かな?

皆さま、よき「こどもの日」をお過ごしください!

Junko

1973年静岡生まれ、星読み☆映画ライター。アメリカ留学経験者、異文化交流実践者、広報コンサルタント。

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