「初耳学」冨永愛さんの熱血授業・後編(2022年4月17日放送)


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こんにちは、星読み☆映画ライターのJunkoです!

『日曜日の初耳学 』、スーパーモデルの冨永愛さんによる熱血授業、今回は後編(4月17日)をお届けします。前半と同じく、3名からのご相談がありました。

お悩みの中心は、仕事と家庭、といったところに集中するようですね。

自己肯定感をあげたいとのお悩み

エステティシャンの鶴見さんからの相談です。

自己肯定感が低いのが悩みで、7年間テーマパークでダンサーをしていた頃は輝けていると思っていたが、コロナ禍でダンサーを続けることを断念。転職してエステティシャンになったが、今の自分に自信が持てず、ポジティブになれない、とのことです。

「冨永さんはどうポジティブに生きているか?」という質問。冨永さんのInstagramにも、自己肯定感の悩みが多く届けられるそうです。

冨永さんは、17、18歳で海外のコレクションに出ていた頃、オーディションを毎日10〜15受けるような状況で、全部落ちることもあるが、落ち込んでいられなかったとのこと。落ちこんだままのメンタルでは、次のオーディションで受からないので、切り替えることを学んだのだそう。

今でも落ち込むことは当然あり、だとしても、(今回のように)「皆さんとお話しする時間を設けてもらったので、そこに行くしかない、やるしかない、切り替えて行ったほうがいいかなって思うんですよ」。切替のスイッチは容易に入るようになってくるので、最初はできなかったとしても、こっちに集中、としていると、だんだん慣れてくるというのもありますよ、とのこと。

番組解説でも、今のこと、目の前のことに集中するのは、他のことを考えることがなくなるので、よき刹那主義と言われているそうです。

シングルマザーへの偏見に関するお悩み

ヘソ出しルックの写真が紹介された坂下さんは、20歳で出産し昨年離婚、休職中。「見た目がこんななので、育児や家事をちゃんとしていないんじゃないかと見られがち。田舎なので、山と田んぼだけで、余計目立つ」。収録時は「冬で寒いので」とのことで、ジーンズの膝が抜けた「おとなしめの服装」になっていました。

冨永さん、「めちゃくちゃ分かります」と共感。「23歳で産んでいて、めちゃくちゃ派手。いわゆるギャルの世代で、すごいギャルなので、目立っていた」と振り返り、「息子が小学校入学式は、金髪で着物を着て入学式に行ったら、えっとなった。授業参観にボロボロのジーンズを履いて行き、違ったかもと思った」。今、入学式の写真を見ると、ないな、と思うそうです。

「好きなファッションをやめるということはしていない。息子が嫌だなと思ったらかわいそう」この二つの考え方が、共存しているようです。

TPOがあることを学んでいくことが大事だとし、相談者さんにもこれから学べばいいですよ、とアドバイス。冨永さんも(学校での行事には)きれいな格好をするようになったそうです。やりたいからやっていることに関しては、胸を張っていいと思う。母親業をしっかりやっているし、何の文句を言われる筋合いがある、余計なお世話ですよね、と。好きなことをやめる必要もないし、「私は好きですよ」と応援します。

シングルマザーであることに対しての、追加の質問です。「遊園地やショッピングに行って、周りにお父さんがいる家族がいっぱい。息子が分かる年齢になったら、なぜお父さんがいないの?と言われる。何と言っていいのか分からない」

冨永さんに関しては、息子さんが小学校低学年の頃、聞かれたそうです。それまでは(母・息子の二人生活が)当たり前なので、特に疑問に思っていなかったよう。その時、「息子はなんで?って言わなかった」のだそう。子供は察して分かる、これを聞いたら岡さんを傷つけるかもしれないと分かっていたと思う、とのこと。

息子さんには、「お父さんもお母さんもあなたを愛している」と伝えたそうです。そして「お父さんのことは絶対けなしてはいけないと思っている。彼の男の心を傷つけてしまうから、別れることになってしまった、でも2人とも愛しているよ、と伝えてあげたらいいんじゃないかと思う」と伝えました。

「大丈夫よ」と添えた一言が、かっこいいですね。

育児と仕事の両立に関するお悩み

一歳の息子がいる千裕さんからの相談です。「仕事を優先しすぎて、子どもに寂しい思いをしているのではないか」という思い。仕事が好きでキャリアアップしたいが、子どもが成長して思春期の頃(あの時こうしてくれなかったと)言われたくない。どう折り合いをつけたらいいか、とのお悩みです。

冨永さん、「キャリアを優先したい気持ちは分かりますね」と共感。モデルとして絶頂の23歳で出産した時は、「本当に心が痛いですよ。(息子から)仕事に行かないでと言われたこともあるし、幼稚園もずっと泣いていた」のだそう。食べていかなきゃいけないから、断腸の思いで「ごめん、でも働かなきゃいけないから」と伝えたこともあったようです。

子ども優先でキャリアを諦めるのもちがう、という一方で、「仕事を優先して子どもをおざなり、はよくない」とも伝えます。うまくバランスを取らなければいけない。冨永さん、「私も悩んだが、子どもを産む選択したのは自分。だからそのバランスをとっていくのは仕方ない、やるしかない」。冨永さんは途中で仕事をストップし、子育てに専念する選択を取りましたが、それができる人ばかりではないことも分かっています。

相談者さん、追加で「時短で働くなどの選択をしたら、自分の戻る場所がなくなっちゃうのではないか」という不安もお持ちです。

冨永さんの息子さんは、「僕のために仕事を休むのはやめてくれ」と言った時があったそう。たしかに(息子の立場からは)自分のために、母親が何かを犠牲にするのは辛いというのが、本心でもあると思う、と話します。「キャリアを諦めることはしなくていい」というのが冨永さんのメッセージで、「子どもは分かりますよ。私も子どもの時に、お母さんは仕事でいないけど、自分のために頑張っていると理解していたから」と伝えました。母親の充実感は子どもにも伝わるはず、というのは励みになりますね。

その上で、「甘えてきた時には、存分に甘えさせてあげる」というのも、冨永さんルールだそうです。なるだけ答えてあげられるよう、「どうにもしてくれ!」ということもあるのだとか。共有する時間の深さ、濃さが大事ですね。

冨永さん、数々の実体験と、スッと心に入る言葉を、ありがとうございました。

日曜日の初耳学:https://www.mbs.jp/mimi/

Junko

1973年静岡生まれ、星読み☆映画ライター。アメリカ留学経験者、異文化交流実践者、広報コンサルタント。

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