「初耳学」冨永愛さんの熱血授業・前編(2022年4月10日放送)

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こんにちは、星読み☆映画ライターのJunkoです!

『日曜日の初耳学 』、スーパーモデルの冨永愛さんによる熱血授業が、前編(4月10日)、後編(4月17日)で放送されました。今回は、前編をレポートします。

冨永さんは3人の方へ、仕事や恋愛、育児のアドバイスをされました。

仕事中心で、強い女に見られるお悩み

教壇をなくし、同じ目線で向き合いたいとの冨永さんの要望により、冨永さんも椅子に座るスタイルに。「先生と思わなくていいです」

お一人目の質問者は山本さん。飲食店、美容院2つの会社を経営しており、コロナ禍で出会いも減少している。「どう恋愛をしていいのか分からなくなっている」とのこと。

代表に29歳でなり、仕事が楽しくて33歳まで生きてきた。「結婚するのかな」「子供産むのかな」と考えることが多く、いざ恋愛になっても「強いとみられたり、相手いなくても生きていけるでしょ、となり、なかなかうまくいかないというお悩みです。

強く見られる、というのは「めちゃくちゃ分かります」と冨永さん。スタジオでも笑いが起き、「めっちゃ笑ってる。いいんだよ」と実況中継。

強く見られる冨永さんも質問者さんも、どこかで甘えたい気持ち、普通に恋愛がしたいという気持ちがある。どうしたらよいでしょうか?

「強い女に見られてきた冨永さんの経験は?」と質問が出ました。

「私はどれだけ仕事が忙しかったとしても、恋愛に臆病になることはなかった」と冨永さん。その男性に対して、素直でいれるかいられないかですね、とのこと。強い女と見られても、弱いところもあり、素直に見せられたらいいと思う、というのがアドバイス。

また、30代前半は周囲にも結婚する人が増えてくるので、どんどん(適齢期の独身男性が)いなくなってくると感じる質問者さんにも、「分かる〜」と反応。選択肢がなくなるか、一度結婚した方を選ぶかになるが、「少ないよ」と冨永さん。

冨永さんも、33歳の時は年下が子どもすぎるように見えたとのことで、「50代ベスト、分かる!」とかなり年上に惹かれる傾向にあったことを話しました。今は39歳になり、「年下も大丈夫になってきた」ので、選択肢はある気がする、と声をかけます。

極めつけに「強い見た目でビビっている男性は、そもそも無理なんですよ」

それはそう思います、とスタジオの河北麻友子さん。河北さんも、強い女性と見られがちですね。

冨永さんからの恋愛テクニック伝授として、「『ルールズ』を知っていますか?」

振り向きそうにない人を落とす方法などが書いてある恋愛教本です、と説明。絶対自分から電話番号を聞かない、向こうが言ってくるまで待て。待つ間に自分を磨き上げろ。LINEが来てもすぐに返事しない、5〜6時間空けて追わせる、そんな話をしました。

質問者さんより、「毎日忙しくて睡眠時間も取れない」状態で、自分を磨き続けなければいけないのは… という追加のお悩みです。

冨永さんは「睡眠時間は確保するようにしている」とした上で、「山本さんは頑張りすぎ。ここから40歳を迎えていく中で、体壊しちゃうよ。体のキープ、美容以前に、自分の時間をもう少し確保するように周りを固めていくべきだと思う」と伝えました。自分のボールを少しずつ手放す、手放せる人を周りに置いておくことが必要で、それができればプライベートの時間も増える、とのこと。週1、2は休んでほしい、と伝えました。

トップをどう目指したらいいか、というお悩み

次の質問者は、バレーダンサーの涌田さんです。

4歳からバレエ、10代で海外留学、現在は東京バレエ団でソリストとして活躍する涌田さんは、「バレエ界で上に上がって、自分の殻を破りたいと思っている」のだそう。

冨永さんへ「上を目指してやってきて、何が自分に足りないかと考えた時に、トップに立つには何が必要?」「この人は何か違うな、と思う人は」と質問しました。

冨永さんは、「私自身はトップにいると思っていないが…」と断った上で、素直に答えました。「トップに行ったとしても何が違うのか、ちょっとわからない部分がある」。

2月末に一流ブランドのミラノコレクションに呼ばれ、ショーの3日前にすぐ飛べる準備をしていたが、落ちたという経験をされたそうです。ブランドのショーが終わり、どんなショーだったかを見るが、「自分がいてもよかった、全然いけたっしょ」と思われたそうです。強気でいるからそう言えるんだけれど、なぜ落ちたのか分からない。ただ、質問者さんへは「あと2つ上がる階段があるのであれば、技術と表現力をしこたま磨く。(理由が)分からないからこそ、磨くしかないかもしれない」と鼓舞しました。

「仕事で挫けそうになったことは?」と、追加質問があります。

冨永さん、「あります。2回くらい辞めようと思ったことはあります」と回答。

18、19歳の時に、パリに一ヶ月半くらいいたが、英語もしゃべれなくてキャスティングにも落ちる、仕事がない、そこで初めて母親に電話をしたことがあったそうです。それまでホームシックになるので連絡しなかったが、「もうやめたい」と泣きながら話したら、お母様は「好きでやっている仕事なんだから、やれるだけやってみたら」と優しく言ってくれた。そこでもうちょっと頑張ってみようと思って、持ち直した、という体験があったそうです。

2回目は、モデルの世界の年齢の壁にぶち当たった時。大体27〜28歳がモデルの年齢上限で、そこから続ける人はほとんどいないのだそう。それに気づいた時に、シャクにさわった冨永さん、「なぜ年齢で区切られなきゃいけないのか、だったら辞めてやる、こんな世界おさらばだ」と思いました。しかし、「結局モデルが好きだった」ので、これからもやっていきたい、そう思えたのだそうです。

働くママで子どもとの時間が少ないお悩み

最後は、共働きでフルタイム、3歳になる娘がいる大平さんのお悩みです。

「娘と過ごせる時間が短く不安。仕事もやっていきたい。限られた時間でどうやって接すればいいか」

冨永さんの場合、息子が3歳くらいの時は仕事がとても忙しく、朝早い、夜遅いこともあり、かつシングルだったので、母親、妹に面倒を見てもらい、すごく助けてもらったのだそうです。忙しい時は後ろ髪引かれながら仕事に行って、ごめんね、と思いながら海外にも地方にも行った冨永さんですが、休みの時にどれだけ密に過ごしてあげられるか。「どれだけの時間か、よりも、どれだけ見つめて、感じて、理解してと言う深さの方が、子どもには届くんじゃないかと思って過ごした」とお話しされました。

娘としての冨永さんには、お母様の姿があったのだそう。お母様もシングルマザーで、昼間に加えて夜間も仕事をしていたので、冨永さんも寂しい思いはあったのだそう。そんな中、一緒に食事をするということが思い出に残っていて、そう言う時間がすごく幸せだった、すごい愛情だったなと振り返ります。母親に会いたいなと思う時には、母の職場にチャリで行って「お母さん」と挨拶するだけでも、気持ちが軽くなったそうです。

質問者さん、「このまま子どもが思春期まで成長した時に、親子関係にひずみができないか心配、漠然とした不安がある」と追加で聞きます。

冨永さん、「ひずみはできます」と、避けられないこととして回答。その代わり、ひずみをいいこととして捉えるようにしていた、とのことです。子どもが成長して親離れをする段階だし、親に反抗的になるのは正しく成長している証だから。

「実際(反抗期に)そうなった時には、かなり大変だし落ち込みます」。「どこのどいつがその口聞いているんだ」と思うこともあったのだそう。そんな泣き言を言いたい時には、5歳上の姉に電話して、「本当に無理、くじけてる」と電話をしたそうですが、「親は絶対に諦めちゃいけないんだよ」と返ってきたのだそう。「何がなんでも向き合うしかない。親が諦めたら終わりじゃない。自分が産んだんでしょ」。その言葉が響き、自分の愛情は子供にも伝わるんじゃないかな、と締めくくりました。

「17年で母親にしてもらった。人間としてすごい成長をさせてもらった」と振り返った上で、質問者さんを気づかい、「土日はお休みを取れていますか?無理をしないように」と声をかけました。

日曜日の初耳学:https://www.mbs.jp/mimi/

Junko

1973年静岡生まれ、星読み☆映画ライター。アメリカ留学経験者、異文化交流実践者、広報コンサルタント。

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