花見の前に出かけるのがいい!「ダミアン・ハースト 桜」展(乃木坂、5月23日まで)

こんにちは、星読み☆映画ライターのJunkoです!

ダミアン・ハーストというイギリスの作家さんの展示、桜好きの私は何かで知って、ずっとカレンダーに入れていました。ついに3月2日に開幕しました。

乃木坂駅で降りて直結の国立新美術館に向かうと、場所柄か、なんだか服装もオシャレな人が多い。検温の後、メトロポリタン美術館展に入る方々で賑わっていました。

こちらは重厚感のある絵が多そうなのですが、私は桜を見に心躍る気分。通り過ぎて、2階へ向かいます。2階の一番奥、「2階E」が展示会場でした。

チケット

事前にウェブで買っておくと便利です。日時指定ではないので、買ったら行きたい時に行けます。QRコードを読む形で入場しました。当日、展示会場で買うこともできます。

カメラ持参

この時代、スマホ持っていない人は少数派ですが、撮影OKな展示でした。動画はNGです。

なぜ撮影OKなのに、実物を見る必要があるかは、後で説明します。

所要時間

今回は、「桜」シリーズの作品が合計24点。ざっと見れば10分で終わることもできますが、私は所要時間「1時間」とお答えしたいです。作品を見るのに30分、そしてビデオ鑑賞に30分。会場一番奥の、さらに奥(脇から入ります)にビデオと書籍コーナーがあるので、必見。

ビデオはウェブでも見られることに、後で気づきました。お時間ない方は、美術館のサイト(こちら)から見られます。

足を運ぶ理由

皆さん、実際の花見を思い出して下さい。見上げながら、歩く感じ。あれなんです。

ハースト氏ご本人も言ってるのですが、没入感が必要で、キャンバスの大きさは縦約3メートル、横約2メートル。自分の背よりも大きい感じは、実物を見ないと分からないのです。

何枚か写真撮ったのですが、そのうち「人を入れた方がいいな」と気づき、例としてはこんな感じ。(写り込んで下さった方、ありがとうございます。)

展示会場の天井も高く、外の天候に関係なく晴れやかで、花見を先取りしている感じがありました。展示は5月23日までやっていますが、世の中が桜一色になる前に、見られることを強くオススメ。

人間の目が見ているもの

24点の作品は、モチーフが全て桜でありながら、空が強調されているものや、赤みが強いものなど、多種多様です。部分的にオレンジや茶色や白が強調されているものもあります。

これね、ハースト氏の発言でも分かりましたが、「実際に見るとそう見えることがある」から、そうしているのだそう。つまり、光の加減とか、人間の目に見える時、見えない時、ひっくるめて描いているんですね。写真で見る桜ではなく、人間の目で見る桜。自分の心の中も投影している桜。

肉眼で見桜に一番近いなと思ったものは、その名も「花見桜」(Hanami Blossom)でした。でも写実的に、忠実に描いていくと、どんどん絵がつまらなくなっていくのだそうです。

「スポット・ペインティング」という手法

これこそが、彼のアーティストとしての手法のようですが、スポット(点)で構成される絵画。抽象的でもあるし、私たちが印刷物をルーペで見ると、点の塊であることに気づいたりと、色の見える仕組みは点で始まっていたりします。

動画では制作風景も見られますが、ペンキを混ぜ混ぜして色々なピンク色を作ったり、ペンキをキャンパスにポンポンとテンポよく置いていく。遠くからブラシを振るようにして、滴らせることも。

この感じを、実際の絵で見られるところもいいと思います。

ね、ペンキが滴ってる。近くに寄って見られるのが、貴重です。

なぜ桜か?

ハースト氏は、幼少期にお母様が桜の絵を描いていたことを話しています。ハースト氏は、日本人の桜好きを知っていたかな?

ハースト氏は、「<桜>のシリーズは美と生と死についての作品です。」と話していて、それはその通りと思います。多くの日本人も、桜の季節、そんなことを思うでしょう。

ハースト氏は、長い間「売れっ子」です。アーティストが生計を立てられるのは大切なこと。普通の人よりも、売り方が上手なのかもしれません。

このビジュアルも、漢字と縦書きで映えているね、と思いました。

これは国際巡回展で、パリでは2021年7月から22年1月まで展示されていたものです。日本では、春以外の展示は考えられないですね。東京の次は決まっていないようです。

とにかく、桜、現物を見て下さい! 桜前線の前に行くのが粋でしょう。

桜が大好きだ!! 花粉症の方も、この時期頑張って下さいね!

Junko

1973年静岡生まれ、星読み☆映画ライター。アメリカ留学経験者、異文化交流実践者、広報コンサルタント。

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