東急ハンズが好きすぎる件

タイトルの通りなのですが、東急ハンズを好きすぎていた少し過去の話です。

ハンズと私の歴史

話は私の中学生時代(1980年代前半)に遡ります。もともとファッションより雑貨が好きだった私は、小中学生で上京した際に何回か東急ハンズを訪れており、この雑貨ストアに夢中でした。

ハンズで入れてもらった紙の手下げバッグを、後生大事に、これ見よがしに学生鞄と合わせて、学校に持って行っていました。ネットに写真がなかったのですが、緑のロゴがバッチリ入った、A4横サイズの クラフト紙にマチ、ビニル紐の取っ手が付いた紙袋です。

(C) 東急ハンズ

当時、東急ハンズと言えば渋谷店です。大学生で上京したので、自分でガシガシ行くようになりました。渋谷駅から店舗まで行く上り坂すらも、イベントのようです。そしてエレベーターで一番上で行き、フロアのABCをすべて見ながら下る、お決まりのコース。

このコース、後に知り合ったノルウェー人(幼少期を日本で過ごした)も同じことを言っており、マジ意気投合しました。

もちろんDIYなんて言葉もなかった時代ですが、木材ややすりやネジを売っている地下の辺りは、もうリスペクトで、愛を感じながら通っていました。

社会人になってからは、なりたいものの一つに「東急ハンズのオーナー」と答えていました。一従業員では自分のできることは限られているし、それよりも商品ラインアップの強化や、店員教育などに力を注げると思ったからです。

ハンズ好きの明確な理由

そう、私が東急ハンズを好きな理由に、品揃えはもちろんなのですが、店員さんの商品知識があります。

総合受付でその日探している物を伝えれば、カンペもなく即答えが返ってきます。売り場に行けば、こちらの相談で意図したところの情報をくれます。そこに、モノへの愛情プロ意識を感じるのです。家で壊れてしまったモノ自体を持って行ったり、折り畳み傘に使われているハトメを買いに行ったこともありました。いつも的確に相談に乗ってもらいました。

数年前に渋谷店に行った際は、総合受付に中国にルーツがあると思しき店員の方がいて、これもポイント高かったです。商品知識があって、接客が出来れば、国籍関係なく人員配置する、この考え方も好きです。

(写真はイメージです)

店員さんのグリーンのエプロンも、実用的でお高く止まっていない感じが好き。

通路でよくやっている実演販売は、別の意味で好き。皆さん外部の方だけれど、ハンズに来る人はつねに便利なモノを探しているから、相性がよいのだと思います。材料費数百円で参加できるワークショップでも、これまで革細工など楽しんだ記憶があります。

ハンズと私の今

ハンズは今、静岡も含めてたくさんの店舗を持っているし、海外進出もしている。私の知っているハンズからは少し変わってきています。

ハンズの商品は定価のため、100円ショップのように安い買い物ではありませんが、それなりの質のものを長く使う感じです。地方都市だとホームセンターに車で買いに行くこともできてしまうので、ハンズの優位性が保ちづらいかもしれません。

今の私と言えば、モノに満たされて、少し落ち着いているのかもしれません。

年に一度、夏休みの時期に行うセール「ハンズメッセ」も、これまで会期中複数回通うなど、よく行っていました。メッセにはメッセ用の商品も出るので、ほしいモノがある方にはピッタリですが、最近はあまり買いこまないようにしています。

私は次のステップとして、ハンズにどうなってほしいかな?

一つは、これだけ商品知識があるからこそ、オリジナル商品のラインアップに期待したいなと思います。すでにたくさんありますが、どうスゴイのかは知りたいし納得したい。もう一つは、モノからコト消費の流れに乗り、人が集える場を作っていくのもいいなと思います。私としては、もちろん利用する人が増えるのが好ましいとは思うものの、対象の広がりを追うよりは深さを保ってほしい。ハンズの職人魂、マニアックさ、ディープさを失ってほしくないなと思います。

Junko

1973年静岡生まれ、星読み☆映画ライター。アメリカ留学経験者、異文化交流実践者、広報コンサルタント。

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