自由がほしくてたまらない!『パピヨン』

こんにちは、星読み☆映画ライターのJunkoです!

本日は旧作の『パピヨン』(1973)。日本公開50周年記念で再度スクリーンに登場しました。大きなスクリーンで観る価値のある大作でした。

フランクリン・J・シャフナー監督作品です。

『パピヨン』へのひと言

飼い慣らされた自由か、本当の自由か。

これ、極めてみずがめ座的な映画でした。自由がほしい、ほしくてたまらない。

主人公のパピヨン(スティーブ・マックィーン)が誰よりも勝るのは、体力そして不屈の精神。囚人たちとの集団生活や長距離移動も重なる日々、疫病や伝染病にも打ち勝つ基礎体力が必要です。

実体験をもとに物語にした原作者、アンリ・シャリエール。胸元にあるのがパピヨン(蝶々)

そしていつしか相棒となったドガ(ダスティン・ホフマン)は知能とネットワークが優れています。丸眼鏡で、おそらくド近眼。

ドガは頭がいいので、生かしておけば集団にメリットをもたらして何かと便利。よって権力者は彼を飼い殺しにし、彼はそのネットワークでパピヨンを助けます。

パピヨンの逃亡、失敗、逃亡、失敗の繰り返しを見ている観客は、「もうこの辺でやめておけば」と思うことしばしば。自由と束縛の濃淡の中で、どこで落とし所をつけるのか、観客は判断を迫られるのです。実際物語終盤では、ドガは監視されながらもある程度自由のある暮らしを獲得しています。

自由を追求したらどうなるでしょうか。刑期が年単位で延びる。体がボロボロになる。命を落とすかもしれない。それでも自由になりたい?

パピヨンの答えは、イエスです。

友情劇と捉える評もありますが、それは物語の一部にしか過ぎません。

https://twitter.com/RFDZI/status/1795310024912429148

家族も友人もお金もいらない、自由がほしい。

自由とは何か… 考えさせられます。

スティーブ・マックィーンは、もともと反骨精神(ジェームス・ディーンのような)を体現するようなキャラで、かっこいいの代表でもありますが、1980年に年齢50で亡くなったため、私の世代ではリアルに知らないのが現状です。

彼の代表作『大脱走』(1963)、カー・アクション『ブリット』(1968)などぜひ観てみたい。

今日はこの辺で。

ラミ・マレックの方の『パピヨン』(2019)はAmazon Primeで観られます。

Junko

1973年静岡生まれ、星読み☆映画ライター。アメリカ留学経験者、異文化交流実践者、広報コンサルタント。

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