他動詞がよく分かる!安村の「はいてますよ」
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こんにちは、星読み☆映画ライターのJunkoです!
今日は特別回になりますが、英語について。
とにかく明るい安村さんが2023年4月の『ブリテンズ・ゴット・タレント』で大人気を博しました。言葉を超えた芸はいいですね。
私が放送を見ていて知りたかったのは、「安心してください、はいてますよ」のくだりです。直訳すると、”Don’t worry. I am wearing.” となりますね。安村さんはそう言っていたのですが、”Pants!” と叫ぶのがなぜか分かったでしょうか?
動詞には2種類ある
英語に慣れ親しんだ方なら比較的すぐに分かります。このことは、すでに読売子ども新聞、GOETHEなどでも取り上げていました。
そう、英語の自動詞と他動詞です。Wearは他動詞なので目的語が必要で、”I am wearing”だけでは使わないんですね。〜〜を着ている、身につけている、この〜〜がないと文章にならないのですが、この感覚が日本語にはありません。
安村さんのセリフを、この掛け合いのように訳すと、「安心してください、私がはいているのは…」のようになり、審査員が「パンツ!」と叫んだ形になります。
文化の境界線
他にも、文化の境界線を越える工夫をしていました。「とにかく明るい安村」の芸名が Tonikaku となったのですが、トニーという相性に変わっていました。ヤスよりも覚えやすい方を選んだのでしょうか。ジェームス・ボンドやスパイスガールズのネタを入れていたので、これは嬉しいですよね。日本のために「さくらさくら」を演奏してくれるようなイメージです。あと、なぞの「カモン!」もウケていたと思います。
受け入れが難しいだろうというところは、公衆で裸になることのタブーさでしょうか。日本ではわりと体を張った芸もありますし、銭湯に入ったりして自分や他人の裸も見慣れていますが、公衆で裸になるのは「露出狂で逮捕される」くらいタブー視される西洋です。ですから、はじめ安村さんが naked(裸)と言った時に「ノー」というリアクションが大きく出ました。『フル・モンティ』(1997)も最後の手段としてストリップ・ショーに出る、という映画でした。
安村さんの英語は上手だった!
安村さんには、おそらく発音指導が付いていましたね。ゆっくり、上手にお話しされていました。合間合間のマイクで発話が通じないと困るのですが、”horse racer naked pose”とか、Rの音をよく発音されていました。
これまで出た日本の皆さんも、審査員と掛け合いする英語力をお持ちの方ばかりでした。英語ができると、世界がグッと近くなりますね。世界に出て行く人を、100%応援します!!