黒沢清監督、原点に帰る『蛇の道』

こんにちは、星読み☆映画ライターのJunkoです!

全編フランスロケとあった黒沢清監督の『蛇の道』(2024)、観てきました! ちょうど『美しき仕事』のグレゴワール・コランが出演とのことで、そちらも楽しみに。

『蛇の道』へのひと言

黒沢清監督の、本領発揮。

特に事前情報なく本作を見始めて、「あ、黒沢清と言えばホラー映画だった」と思い出したのです。

私の記憶では『スウィートホーム』(1989)以来でしたが、『CURE』(1997)などもそうでしょうか。その後、ホラー以外の作品を見てきたことから、このことをすっかり忘れていました。『蛇の道』もご本人の1998年作品のリメイクとのことです。

恐れずに言えば、ラース・フォン・トリアー監督の『ハウス・ジャック・ビルト』くらい怖かったです。

メインビジュアルで、引きずっている重そうな青い袋。分かりますよね?

原作『蛇の道』のストーリーは知らないのですが、話が進むにつれて「あー!そうか」と分かる瞬間が、気持ちよかったです。

今でも通じる話題

1998年作品のリメイクと言うと、様々な社会状況やテクノロジーが変わっていることがあります。でも本作では、それを感じることはありませんでした。

いや、むしろ古典的。誘拐など、生身の人間を扱うことは、バーチャルではできないからです。陰謀論よろしく、闇の組織があったり、ラスボスがいたりもします。子どもにはしてはいけないことも、世界で共通して認識されています。

そして、フランス人俳優総出。マチュー・アマルリックダミアン・ボナール。国際的なチームによる作品がどんどんできていくことを期待しますし、柴咲コウさんの仏語がどんなだったかも気になるところです!

今日はこの辺で。

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Junko

1973年静岡生まれ、星読み☆映画ライター。アメリカ留学経験者、異文化交流実践者、広報コンサルタント。

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