パリコレ学2 #20 平田さんパリコレデビュー、1期生を上回る成果出す

2期生の中でもダントツで評価のよかった平田かのんさんが、パリに向かいます。受けるオーディションは12とのこと。「12も受けられるんだ」と、スタジオの冨永愛さんのコメントです。(冨永さんは、ドラマ『グランメゾン東京』に出演しているため、番宣もしっかりされました。)

年に2回チャンスのあるパリコレですが、あくまで公式ショーに出るのが今回のチャレンジです。

(C) MBS

老舗ブランドのPATOUオーディションは、3分で終了。「ここからあそこまで歩いて」と言われ、写真を撮って、終わりです。結果は不合格。

MC2 Diffusionも、ウォーキングはしておらず、ウエストサイズを見てもらっただけ。結果は不合格。

中国のブランド、LIU CHAO。30秒で終了。平田さん、「どうやったら受かるのか、分からない」と率直な気持ちを話します。

ここでどう切り替えていくか?2期生代表としてのプレッシャーを感じているようです。

LIU LISIでは、一度歩いた後に、「ゆっくり歩いてほしい」と言われました。

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手ごたえはなかったものの、その後モデル事務所から「合格したよ」の一報。

LIU LISI (非公式)

2014年に中国人デザイナーが立ち上げたブランドです。アイメークが特徴的。

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モデルは全体的にゆっくり歩いており、エレガントに見せることが求められているようです。平田さんの登場は、クジャクのような白いヘッドギアを付けて、腰から下のフリルと、白いタイトスカートが印象的です。

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ちょうど出てくるモデルと下がるモデルが一瞬、背中合わせにポーズを取ります。

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フィナーレでは、トリを飾ったのでしょうか?

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この出演経験は、残念ながら公式としてカウントされません。「これがゴールではなく、公式プログラムに出られるように頑張ります」

次の挑戦はビッグメゾン、DAWEI。フィッティングさせてもらえず、不合格。

日本の熊切秀典氏を中心とした ブランド、beautiful people。「彼女はちょっと厳しいわね」とコメントされ、フィッティングまで行けず不合格。平田さんは、「自分自身がブランドのイメージと合わなかったから」と分析。VTRを見ていた冨永さんも、「見ててつらい」と漏らします。

台湾の人気ブランド、SHIATZY CHENでは私服でのウォーキングの後、フィッティングしてウォーキングし、「パーフェクト」と言われ、写真まで撮りました。しかし結果は不合格。「悔しいです。何が正解か分からない」と浮かない顔をする平田さん。

あるブランドのショー会場で、ドルチェ&ガッバーナのミラノ・コレクション出演経験がある三吉彩花さんと対面し、アドバイスを受けます。三吉さん、「洋服をきれいに見せることに加え、自分だったらどうできるのか常に考えながらやっている」と伝えます。平田さんは「本質的なことを思い出させてくれた」と、気持ちを切り替えます。

AFTERHOMEWORK (公式)

弱冠15歳が立ち上げた新進の注目ブランドです。ウォーキングを一緒にやった2名を帰し、ちょっと残ってほしいと声がかかります。「フィッティングまでいけたから、それなりにいいところまでは行ったと思う」と多少の手ごたえを感じた平田さんでしたが、これも不合格の連絡が入りました。

部屋に戻り涙を見せながら、「カメラ止めてもらうことできないですか?」自分の可能性にかけてくれた講師の先生に申し訳ない、何としてでも結果を出して帰らないといけない、と語りました。

1時間後に電話。モデルに欠員が出て「繰り上げ合格した」とのこと。パリ入りして2週間、ようやく夢の舞台をつかみました。

ヘアメーク後、リハーサル。幅の広いパンツの裾でつまづいてしまいました。怖くなる気持ちもありながら、公式ブランドでのランウェイデビュー。

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少年少女ぽさの残る質感ですね。

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大入りの会場を、縫って歩くような感じです。

(C) MBS

臆することなく歩き切りました。「堂々と歩けるように努力しました」とのこと。

1時間後、別のオーディションへ。モデルは「分刻み」なのだと、スタジオから冨永さんが補足します。

レオナール(公式)

レオナールは美しい花柄、幾何学模様のプリントが有名なハイブランド。フィッティングまで進むことができました。「高みを目指す」と話しながら、ウォーキングの練習を続けていた平田さん。合格です!

ショー前日、外でのロケ中、後方よりアンミカ先生登場です。「かのんちゃん」と声をかけて驚かせました。

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平田さんの快進撃に、アンミカ先生は「吸収する力だ」と回答。「どれがかっこいいか選び取る力、吸収して自分の身にする力、いざという時に発揮できる力」この3つが揃って、合わさって発揮されたのだと分析しました。

ショーの開始。パワーを感じる、目が覚めるような色の衣装が登場します。平田さんは力強く歩いている。音楽にも合っていて、腿が見えてカッコいいです。

(C) MBS

(C) MBS

喜ぶアンミカ先生は、客席に。

(C) MBS

フィナーレです。

(C) MBS

平田さん、「大きな階段を上れた、嬉しくて泣きそうになったが、最後まで強い気持ちをもって歩きました」と振り返りました。

PAUL & JOE(非公式)

平田さんの勢いは止まりません。PAUL & JOEオーディションではデザイナーに「パーフェクト」と言わしめて合格。

ポップでキュートですね。砂利道だし独特だな。

(C) MBS

スタジオでは、林先生も「初めてのパリコレで4つ出るのは素晴らしい。戦いの場に出たら、年齢は関係ない。戦うかどうか、自分で決めていくんですね」と、戦う人への応援の気持ちを送りました。16歳と思えないくらい堂々としていましたものね!

平田かのんさん、スタジオ登場です。

現地に行ってどうでしたか、との質問に対して、「改めてパリコレの厳しさも知って、だからこその達成感も感じた。自分を改めて知ることができた」と話す平田さん。自分は「変化し続けるモデルでありたい。コシノさんから『今が旬』と言ってくださったが、常に旬でい続けたい」としっかり伝えました。

今回の4つのブランドを見ると、レオナールの雰囲気が一番平田さんに合っていたように感じました。4つのショーへの出演、おめでとうございます

アンミカさんのブログでも、関係各所への御礼と感謝が綴られていました。最終回放映後、さすが情報管理されています。

世の中「バチェラーロス」とかラグビーの「田村ロス」で賑わっていますが、「パリコレ学ロス」ですわー。

【2020年4月 追伸】平田さんの歩みをダイジェストでお読みいただけます。

Junko

1973年静岡生まれ、星読み☆映画ライター。アメリカ留学経験者、異文化交流実践者、広報コンサルタント。

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