メディアからジェンダーバランスを期待
ジーナ・デイビスさんのメディアにおけるジェンダー平等を推進する活動を紹介したところ(こちら)で、「メディアは男女をどう描写しているか」をぼんやり考えながら、TBSの「ジョブチューン」特番を見ていました。 記録的台風の一日です。
セブン・イレブンさんの厳選されたスイーツを、プロが審査するという内容でした。セブンのスイーツはクオリティが高いですし、内容はとても面白かったです。
しかし、その専門家が審査をしたVTRでは、ジェンダーバランスの点において、偏りが見られました。
食のプロとして審査に当たった7名は全員男性です。人選する側に違和感がなければ、このようになります。
スイーツは男女ともに楽しみますし、作り手は本来女性も多いことと思います。ただ、巨匠というかご意見番的な役職についておられる女性は、まだ少ないかもしれません。
私が好きな料理家の先生は何人かいらっしゃいますが、例えばスイーツなら、31カフェで知られる料理ブロガーのMizuki(林瑞季)さんなどは、入って下さったら面白いと思います!ホットケーキミックスや100円グッズの活用など、時短でお財布にやさしい品々が支持されています。ちょうどコンビニスイーツでもバスク風チーズケーキが紹介されたので、Mizukiさんのレシピはこちらです。
さて、番組を全部見た方なら分かるのですが、セブンイレブンからも複数の社員さんが、男女、年齢も様々で登場されていました。ただ、スーツとオリジナルジャンパーの違いが分からなかったです。
ちょうどこの3人の社員が、審査会場で一つひとつのコメントを受け止めていたのですが、スーツの男性とジャンパーの女性に何か差があるのか、たまたまなのかと、考えてしまいました。
もしグリーンのジャンパーが制服ならば、全員着てもいいですし、そうでなければ全員スーツがいいですよね。ジャンパーはどちらかと言うと作業着な気がするので、スーツの方が上位職のように見えなくもないです。製造業の感覚がよく分からないのですが、私だったら審査の時は全員ジャンパー、スタジオの時は全員スーツとしてもいいかなと思いました。TPOというか、審査員もコックコートを着ておいでですから、ジャンパーが合う、スタジオでは他の出演者もジャケットを着ていますから、スーツが合う気がします。(テレビ的に衣装にバリエーションがあった方が面白いという視点は、ここでは除くとして…。)
まあ、テレビをシニア媒体とする厳しい意見もありますから、若い世代に影響があるとしても限定的かもしれません。しかしまだ子どもの親はテレビを見ているわけで、間接的に影響がないとも言えない。今回誤解を生む可能性があるのは、「スイーツのプロは男性しかいない」「男性は監督をし、女性は作業をする」の2つです。視聴者として「なんか違和感あるな」というアラートを常に立てていきたいですし、作り手からも「こっちの方がよくない?」という変化を期待していきたいです。