パリコレ学2 #17 桂由美さんのドレスを適応力で着こなした2名が合格!

本日も世界的ドレスデザイナーの桂由美さんの回。日本にウェディングドレスとの文化を根付かせ、今も現役でYumi Katsuraブランドを率いておられます。

審査はショー形式で行われたものの、出来が悪く一旦中断。その後、所作の添削を行いながら2回目を行いました。学院生は、いかにデザイナーの言葉を理解でき、その場で修正できたのかを試されます。つまりはモデルとしての適応力を審査されたわけです。 総じて「あまりに不勉強」と叱られていましたが、その中でも お褒めの言葉をいただく人、そうでない人、さまざまでした。

(C) MBS

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適応力修正力をポイントに合格・不合格を発表します。9位から1位まで、一気に発表!

魚住光生さん(18歳/172cm)

魚住さんには珍しく、最下位の9位です。ご本人も険しい表情を見せます。

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両袖の布のたるみが特徴のドレスです。左右対称で作っているので、豊かに見せないといけない、バラエティに富んだ動きが必要だったとのことです。「片側を上げる、もう片側は内側へ」との指示を瞬時に理解できなかったことが、評価を下げました。

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アンミカ先生は「集中力がなかった」と魚住さんに伝えます。私たちが言うことにどうしても受け止められず、自分が持っている技でないことを要求され、修正すればするほど違う動きをしていた。

桂先生が「集中力がすごかった」人として挙げたのが、女優のブルック・シールズさんです。映画『青い珊瑚礁』(1980)が有名ですが、いわゆるアイドルで、女優としては大成しなかったイメージです。 当時フィービー・ケイツさんと二大巨頭という感じで、大人っぽい表情が人気を集めました。このブルック・シールズさんが大学に通いながら桂由美さんのコレクションにゲスト参加した時のこと。授業が終わって駆け込むと、挨拶する間もなく、カーテンの裏で全部モデルの動きを見ていて、自分の番を迎えたそうです。その時のオーラが圧倒的で、観客は皆、声を発しないでその後に拍手が沸いたとのこと。場の空気や、そこで求められていることを瞬時に掴む力、集中力は、見倣いたいものです。

黒木ユウさん(24歳/178cm)

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黒木さんは8位です。袖に特徴のあるドレスで、着物を腰まで下ろしてきているようなデザインです。先生のご希望は、「トップはモダンに、下は優雅に見せたい」。模様を見せたかった学院生の気持ちは分かったが、その美しさだけではない、右左の表情を変えるなど工夫をしてほしかったとお話されました。

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アンミカ先生は、黒木さんは「バランスが取れており、首の高い衣装のアクセサリーがとても似合っている」とフォローします。迷いがあったり、足首がふらついたり、ということが減点要素になっているので、最後に向けて仕上げてほしい、と期待をかけられます。

伊藤葵さん(23歳/175cm)

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伊藤さんは7位です。ボリュームが多いドレスに挑戦しました。歩き方は上手だが、前まで来たらフォトスポットには情緒を出したいので、工夫してほしい、というのが先生のコメントでした。「ナナメに立ってみて」と言われてもすぐできなかったことで、適応力が低いと評価が下りました。

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普段モデルやっていない方も、桂先生のショーに出られるそうですが、その中でも米倉涼子さんはピカイチだったそうです。光るドレスを見せるため、 暗い中で 小さな台に乗るのも「大丈夫です」と難なくやってのけたとのこと。

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アンミカ先生も、伊藤さんのことを「モデル人生1か月と経験がない中でここまで成長している」と讃えましたが、先頭を走るグループとは開きが縮まらないようです。

門田玲さん(16歳/173cm)

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6位、門田さんです。9つのドレスの中で、一番着物に近いドレスを割り当てられました。たもとの美しさはエレガンスにあるので、単純に手を広げるのではなく、変化させて見せたい。わざとらしいことではなく、少し表情を変えるということを、研究していただきたいとのことです。見せどころの多いドレスゆえに、見せ方のバリエーションが少なかったことを指摘されました。

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見せ方が上手という意味で、桂先生がコレクションで印象的と感じたのは冨永愛さん。帯で作った重たいドレスを、事も無げに軽いドレスのように歩いた逸話があるそうです。パリコレ学でもお馴染みの特別講師ですね。門田さんは、「丈の長いスカートで歩いてみるのもいい」とアドバイスを受けました。

山岡美穂さん(21歳/173cm)

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5位の山岡さんは、左右非対称のドレスの魅力を十分引き出せていませんでした。修正できる点はよかった、と評価されました。山岡さん、肌荒れも気になりますし、最近内面から出るオーラが消えているのが残念です。

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三根有葵さん(18歳/175cm)

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4位の三根さんの課題は、静と動。動いている時はきれいだが、センターに来て静止のカメラポーズが決まらなかった、そこだけ残念だったとの評価でした。桂先生のコメントをフォローして、「前に行く時はドレスを広げる、後ろに行ったときは止める。肩甲骨をしめてまっすぐ歩く、それはできるようになっていましたね」とアンミカ先生は承認の言葉を添えていました。

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今日やっとわかったんですが、三根さん誰かに似ていると思ったら、藤谷美和子さんだった!特に笑い方。

岡本百恵さん(21歳/176cm)

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3位は岡本さんです。決めポーズがきれいだった。シンプルなドレスだが、体のラインがそのまま出るので、まっすぐ立っているのではだめで、決めポーズで斜めにしたところ、さすがでした。

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顔の表情も、少しにこやかに優しい感じに変えられた点、また手先も指摘されたらすぐに変えられた点は、高評価。背中を見せたとき、腰をもう少し絞る必要があり、「あともうひと踏ん張り」とアンミカさんが応援の言葉を送りました。

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久貝和子さん(24歳/175cm)

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2位は久貝さん。ドレスをアシンメトリーにしているので、ビーズの揺れ動きでエレガントに見せることが大事なドレスです。アンミカ先生から「腰に手を当てて」の指示が飛んだ時に、すぐにできて綺麗にビーズを見せられた。そうしなかったら、ドレスの良さは出てこなかったのです。また、後る姿が寂しくならないように自然に肩甲骨を閉める、これもすぐにできました。

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ドレスを自分のものにしていたので、文句なしの合格、とのことです。「もう少しキャリアを積んだらこのままパリコレ行ける」と、桂先生もお話しされていました。

平田かのんさん(16歳/180cm)

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1位は平田さんです。ボディラインが美しいシンメトリードレスを着用しました。「歩いている姿が一番きれいだった」と、その場にいた方々から高評価だったそうです。修正能力も高いことが分かりました。初めは歩き方がガサツな感じがしたが、修正した瞬間、ひじから肩から、美しい腕の動きをしてくれた、とアンミカ先生も驚きとともに伝えます。

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低い評価の時でも、できることはやってきたという気持ちで、毎回堂々と臨んだ、という平田さん。メンタルも強そうです。学院生を見渡すと、この平田さんと岡本さんが、最近は常に上位に来る結果を出していますね。

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次回はスペシャルで、最終審査です。コシノジュンコ先生が登場、パリコレ学史上最大のショー形式審査とのこと。しかし「野暮ったい、見苦しい」「貧相」と言われる人から、「素晴らしいですよ。何があってもこなせると思う」と評価される人まで。テレビ的にそう表現しているのは分かるものの、すごいグサグサきますね。

コシノ先生は前回もジャポニズム的なお顔の方への評価が高かったので、その意味でも平田さんは有利かもしれません!

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Junko

1973年静岡生まれ、星読み☆映画ライター。アメリカ留学経験者、異文化交流実践者、広報コンサルタント。

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