パリコレ学2 #16 桂由美さんのドレス難易度高くも、久貝さん好感触

今日のアンミカ先生は、鱗のようなフリルが入り、よく見るとグレーとピンクとイエローが入った、暖色系のロングドレスです。特別講師として紹介されるのは、世界のウェディングドレスに革命を起こした、桂由美さん。パリコレ出展16年、21都市で500回以上ショーを実施。1993年にはローマ法王へ祭服を献上したそうです。ご年齢が高いと思いますが、今でも強いパッションをお持ちのように感じます。

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桂由美さんと言えば、ブライダルファッションデザイナーの重鎮です。近年では神田うのさんもウェディングドレスをプロデュースしていますが、長い間桂由美と言えばウェディングドレスの代名詞のように使われてきました。

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今回は、桂由美さんのコレクションさながらに行う、実際の着こなし審査。桂先生は「着るものとしてデザインするので、着る方との一体感が大事。ドレスが宙に浮いてしまってはいけない。どのように着こなしてくれるかが勝敗の分かれ道です」と話します。

本番さながらに、フィッティングも桂先生が行います。「胴が長く見える。変えた方がいいと思うよ」「やめた方がいい」「無理じゃないか」… 高身長の人に合わせてドレスを作っているので 、この人たちでは無理よ、と言われてしまいます。特に、小柄な門田玲さんに合う衣装がなかなか見つかりませんでした。

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パリコレ同様に9人連続のウォーキング。ドレスの良さを理解して表現することがテストされます。初めに申し上げると、9人全員が歩き終わるまで、桂先生は一言も言葉を発せず。その後痛烈なダメ出しがあり、先生の添削が入ったウォーキングが6人分放映されました。そこで、放映されていない3人をはじめに紹介します。

山岡美穂さん(21歳/173cm)

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黒木ユウさん(24歳/178cm)

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伊藤葵さん(23歳/175cm)

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不穏な空気のままショーが終わり、「審査に値しない」というのが先生のお言葉。特に、桂先生はポーズの時に腰に手を当ててもいいと考えているのに、誰もそれをしなかった。臨機応変の精神が足りないようです。

「(袖を)なんで広げてくれなかったんだろう。柄が分からない。ウォーキングには静と動がある。ポーズ一瞬の“静”を出してくれないとダメ」。 衣装への理解を深めたうえで、ウォーキングをやり直すよう、指示が出ました。

魚住光生さん(18歳/172cm)

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今日はカルメンのような雰囲気の魚住さんは、ウォーキングの早い段階で袖を広げていました。先生のアドバイスは、逆にシンプルに出てもらって、後に開くのがよいとのこと。大切なのは、袖の開きが左右同じにならないこと。着物のたもとと同じで、右を上げるなら左を内側に入れるなどの工夫が必要です。

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魚住さんの表情には戸惑いも見られ、先生も「難しいのかな」と困惑されます。着物を着た経験が少ないのかもしれません。先生は最後に「ご苦労様」と言い放ち、ややお疲れの感じでした。

岡本百恵さん(21歳/176cm)

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手のひらが普通に下りてしまっているので、手を美しく見せるのが大事とのご指摘。そして「顧客ファースト」で、客様がそのドレスをどういう風に観てくれるか。目で語りかけることが必要です。「お客様いかがですか?」と。

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少しの指導で、岡本さんはグイと変わり、イヤリングの揺れもきれい、エレガントになったと評されました。画像では分かりづらいですね。

平田かのんさん(16歳/180cm)

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平田さんは、ターンの時のポーズにもう少し表情が出ないかな、とコメントされ、アンミカさんからもドレスの線を強調するために「腰に手を当ててオッケー」であると伝えられました。ザック・ポーゼン氏の呪縛にかかっていますね、皆さん!

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ポーズを取るよう修正され、 スッキリきれいにまとまりました。

門田玲さん(16歳/173cm)

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門田さんは、スニーカーを履いているようなポップさと、ボーイッシュな雰囲気が出ている感じがします。「特徴的な袖を生かし切れていない。ターンする時の決めポーズがいかにもドテっと立っている感じ」と指摘されました。

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袂を動かしてほしい、ターンとつなげてそのまま見せる、という指示が出ました。ただし袖を見せる時間が長くなってしまうとみんな飽きちゃうので、頃合いを読むのが大切とのことです。

三根有葵さん(18歳/175cm)

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顔の小ささが目立ち、ドレスは三根さんに似合っていますね。「裾を広げちゃってよい」という指示のもとに広げられたのが、下の写真です。

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久貝和子さん(24歳/175cm)

袖のビーズがきらびやか。ここまで付いていても、動かして袖を見せようという発想にならなかったとしたら、不思議です。 袖のビーズを見せるために「もう少し早く手を上げないと」と指示が飛びます。

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ターン後のウォーキングは肩甲骨を引っ張る。背中見られているので、とアンミカさんが実況中継張りに情報を出していきます。このサポートが、学院生のよりどころとなります。

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そうです!」と承認の言葉と拍手。このくらいまでグッとポーズをすると、写真が撮れるので、覚えてください、とのことです。桂先生もアンミカさんも同時に、「素敵です!」と褒めるシーンもありました。

さて、終了後の会議ではウォーキングや着こなしでなく、対応力、修正能力の審査となった模様。モデルとしての資質を問うものとなります。今回全体的に難しかったのは、ウェディングドレスというのが一つのジャンルで、向き不向きもあるということでしょうか。

そして次週はコシノジュンコ先生が登場。本気の指導が待っています!

本当に今期が9月末で終わるんでしょうか。いや、10月以降も続きますよね。嬉しくもあり、気がかりでもあります!

Junko

1973年静岡生まれ、星読み☆映画ライター。アメリカ留学経験者、異文化交流実践者、広報コンサルタント。

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