パリコレ学2 #12 丸山敬太さん、冨永愛さんのファッション愛が炸裂!

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本日の会場は、新宿の文化服装学院です(住所は渋谷区)。アンミカ先生、白いフリルのブラウスにシフォンでスパンコールの入ったロングスカート。あれ、平田かのんさんのランウェイの衣装とも似通っているようで、これは丸山敬太さんの衣装でしょうか?

そうです、1期生にも指導された丸山敬太さん。20代でブランドを立ち上げ、わずか3年でパリコレへ、そして22回パリコレに出展されています。今日は、赤地に黒い襟がアクセントの半そでシャツ、そしてトレードマークの黒メガネです。 丸山さんの最新のコレクションを、専属のメークやスタイリストさんも同行し、本番のショーさながらに行います。丸山さん、「皆さんをものすごく美しくしたいと思っている。それを表現してくれるかどうか」と、投げかけます。着こなすには、デザイナーの世界観を理解する必要があります。

今回、バックヤードを冨永愛さんがモニタリングしていました。学院生はそれを知らされていません。ご自身の経験を伝えたいという思いで、1期生に続いて指導をしてくださる冨永さん、モデルの個性を見極めよう、そんな目線で参画されました。

平田かのんさん(16歳/178cm)

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黒で片方の肩を出した、アシンメトリーのドレス。どうも歩き方がポップというか、軽く上下にはずんでいるようなクセが見られます。冨永愛さんも厳しい表情でモニタを見ます。 残念ながら不合格です。 丸山さんは「流れが切れてしまう。途切れて見える。服を見たいのに動きが気になってしまう」と話しました。アンミカさんも被せるように「自分の個性で服から目をそらさせている」ことの重大さを指摘。冨永さんは着こなし方について「可愛い雰囲気が出てきてしまうと、ちがう。この服はもう少しクールにした方がカッコいい」と話していました。

平田さんはまだ若いということもありますが、前回の一歩前進した体験も、まちがえれば過信につながってしまいかねません。内面をより豊かにしていくならば、またちがった平田さんが見られるはずです。涙を見せない強さもある平田さん、頑張って行けそうです。

黒木ユウさん(23歳/178cm)

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頭をはすっきりまとめて、スモーキーピンクで大きくフリルの入ったトップスに、黒パンツ姿です。ターンがあまり上手でなかった記憶があります。歩いた感じを、冨永さんは 「ちょっと硬い」と評しました。結果は不合格。丸山さんからは「雑に感じてしまいました」ランウェイを去る時に気が抜けたのがすぐ分かった、と指摘されます。

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アンミカ先生は、「しわになる服で、服を着たら座らないでください」と、愚行を激怒(番組の表現です)。丸山さんはトーンを抑えながらも、「アクシデントはあるものだが、考えが至らないのはデリカシーがないと思う」と、包み隠さずに伝えます。冨永さん、「練習と経験しかない」と励まします。

大舞台で失敗をしてしまったことは、次に絶対にやらない、繰り返さないことで、挽回を期待したいものです。

岡本百恵さん(21歳/176cm)

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岡本さんには珍しい、ロングドレス。やっぱり歩き方は特徴が見られます。ターンは上手、オーガンジーのスカートからすっと足が透ける姿は、カッコいいです。結果は合格です。冨永さんも、「かっこいいんだよね。雰囲気が画面ににじみ出る」と評価。丸山さんも、自分のスカートを整えて座るような、配慮できるところを高評価と話しました。

岡本さんの課題としては、ものすごくサイズ直しをする必要があったということです。お腹周りでしょうかね。ショー直前に直すのは大変であり、一人のために数時間かかってしまうのはモデルとして失格、とアンミカさんはモデルの立場から厳しい一言です。

伊藤葵さん(22歳/175cm)

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ブルーの目の覚めるような色のスカートです。表情にも多少目力が出てきたように思いますが、結果は不合格。「服に着せられている」と厳しい一言が下りました。アンミカ先生も、 選ばれしものしかできない体験をする、緊張感と敬意が出ないといけないはずの滅多にないチャンスで「服を見せようと思って出なければいけないのに、いらないところに謎の手を置く」ウォーキングやポージングにダメ出しです。丸山さんからも「きれいなのに、洋服を選ぶのに苦労しました。ファッションに対する興味がそんなにないのかな?と感じられた」とコメント。

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「客観的に人に与えてしまっている印象がすべて」と次々と浴びせられるコメントに、伊藤さんは半泣きです。 現場では絶対泣かないという冨永さんは厳しい目です。「絶対よく見せようと思っていたが、悔しくて情けない」と話す伊藤さんに、丸山さんは応援を送ります。「新人が変わる瞬間、蝶になる瞬間は絶対ある。客観的に、いやなところも含めて自分を知ることを心掛けて」と伝えました。

門田玲さん(16歳/173cm)

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やはり小柄な印象ですが、バランスよく映りました。「服のイメージ、コレクションのイメージを理解して、音楽もよく聞いてウォーキングができていた」と評価。門田さんは、合格。1位でした。ワイドパンツを「仁王立ちではないギリギリのところで見せていた」ところにも、アンミカ先生は注目。着こなしている、雰囲気がある、と冨永さんもコメントします。

魚住光生さん(17歳/172cm)

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詳細の説明はありませんでしたが、今回の3人目の合格者として、魚住さんは安定の結果です。今回はモード系の衣装ですが、モデルに必要な憑依体質のように見えますね。

冨永愛さん、名言を残す

今回は、三根さん、久貝さん、山岡さんは放映されませんでしたが、皆さんの衣装はこんな感じでした。

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講評時に、なんと冨永愛さんが登場です。

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オーラをまとい登場した冨永愛さん。4大コレクションに出演されたトップモデルから、身に染みる言葉です。「服にはデザイナーの魂がこもっている。人それぞれが着たら雰囲気が違う。私たちがしているのは、服に命を与えること」だと。デザイナーはモデルに託し、モデルはデザイナーの気持ちをくみ取り、二人三脚でショーに臨むところがあります。モデルの冨永さんから発せられる言葉に、丸山さんも頷いておられます。今回は、デザイナーとモデルの本気度を、お互い生半可な気持ちではコレクションは成立しないことを、お二人から学んだ感じがします。

そして次週は、冨永さんが自らウォーキングを披露し、学院生を指導するとのこと。今と同じ衣装で、学院生はどこまで変わった自分を演出できるでしょうか?

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パリコレに一番近いと冨永さんが選んだのは、意外な学院生だったそうです。例によって、星のモザイクで見えません!

パリコレまであと43日!

Junko

1973年静岡生まれ、星読み☆映画ライター。アメリカ留学経験者、異文化交流実践者、広報コンサルタント。

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