パリコレ学2 #11 山本寛斎氏のショーに抜擢されたのは?

パリコレ参加歴20年、レディ・ガガも心酔するという山本寛斎さん。前回、 ひたすらのウォーキング、声出し、フィナーレのパフォーマンスをさせ、学院生に圧倒的な個性を求めました。「殻を破れ、個性を出せ、自分を解放せよ」が寛斎さんからのメッセージです。

今回予定しているショーは、山本寛斎×ANNA SUIとのコラボだそう。実際の衣装を着てウォーキング審査をします。

魚住光生さん(17歳/172cm)

(C) MBS

ウォーキングで前でポージングをする際、髪の毛を触った魚住さん。寛斎さんは、皆さんがよくやる仕草だが「髪を触ったからと言ってしびれるわけじゃない、刺激がない」とダメ出しをします。

ウォーキングが続き、突然「止まって」の指示。突然止まると、観客は「何事?」と注目するわけです。これもアピールする手だということを教えました。寛斎さんのショーには、普通はいらない感じですね。

久貝和子さん(23歳/174cm)

(C) MBS

歩き始めで、後ろを向いて見せた久貝さん。キッと視線を注ぎ、随分厳しい目つきのようにも見えますが、寛斎さんは「入魂のまなざし、いいと思う」とポジティブストロークです。

岡本百恵さん(21歳/176cm)

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前回、体の重たさが抜けないと指摘された岡本さん。ポケットに手を入れたり、斜めに歩いてみたり挑戦しました。寛斎さん、何かに気づいた様子です。「男の子の役をやればいい」と一言。重たいという欠点を特長として生かせば、それは一つの手だ、メンズのコレクションにあえて出ていけばよい、とアドバイスします。

山岡美穂さん(21歳/173cm)

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髪を下ろしていたので、バックのプリントが隠れてしまってみえないのを心配しましたが、ジャケットを脱ぐなど工夫をしていました。寛斎さん、「相当いけるよ」とゴーサインを出します。

黒木ユウさん(23歳/178cm)

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前回、ウォーキングの癖を指摘された黒木さんですが、まっすぐ歩くのはできてきたと寛斎さんも合格を出しました。顔が厳しくなると、ちょっと般若のように怖いと感じる時があります。バックプリントを、ヤンキー風に後ろ向きにしゃがんで見せるポーズを取り入れました。寛斎さん、頷いています。

平田かのんさん(16歳/178cm)

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前回バレエを披露した平田さんは、全身黒です。敢えて、かなりガニ股にあるいている感じです。スッと「OK」が出ました。

門田玲さん(16歳/173cm)

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門田さんがランウェイに立つと、少し小柄な印象を受けます。いきなり走ってジャンプして見せましたが、着地がぐらつき不安感がよぎりました。寛斎さんはそれを指摘し、「特別な動きをしましたが、あまり決まっていない。やった後の心理が動揺しているので注意」とコメントします。ナイストライではありました。

残念ながら、伊藤さんと三根さんは放送につながりませんでした。

ショーに出る2人を決定

「相当いいと決めたのは、この2人」と発表がありました。一人目は山岡美穂さん。二人目は平田かのんさんです。顔立ちで決めたのであれば、学院生の中でも和顔なお二人です。

合格の理由は?とアンミカ先生が尋ねると、「今のオーラがいいんじゃないかなと」という、非常に感覚的な答え。デザイナーですもの、クリエイターですもの、フィーリングが大きな決め手になるんですね。

(C) MBS

しかし、2人にも厳しい言葉を残します。「申し上げたいのは、このままパリコレに行っても無理です。まだその水準じゃないです。どうやったら個性が出るか、戦略を組んでください」と言い残します。

いよいよショー本番!選外の学院生は客席に

山本寛斎さんの「日本元気プロジェクト」ショー当日は、六本木ヒルズアリーナ、観客5,000人。アンミカ先生と落選した7人は客席で見守ります。これは学院生にとってはかなりの屈辱です。 本番の寛斎さんは、75歳のおじいさんだと思ったら大間違いで、目力があります!

お客さんの前でパフォーマンスするのは、「パリコレ学」史上初めてですね。山岡さんも平田さんも、スゴいヘアとメークです。 気になったのは、山岡さんの口周りの吹き出物でしょうか。本番には肌もベストの状態で臨みたいですね。

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リハーサルで、今回の明暗が分かれました。平田さんは小さい頃からやっていたバレエが役立ちました。山岡さんは「まっとうにやってる。癖の方を優先すべき」つまり、普通すぎという評価です。「モデルが動くときお客さんはこう動いてくるなと想像する、それを裏切らないと見なくなる」と伝えます。

山岡さんは心折れずに、個性を発揮できるのでしょうか?

圧倒的な演出に負けず好演

出番は山岡さんの方が先で、6人中2番目。クールに演じ、自分なりに工夫を凝らしたように見えました。

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平田さんはトリ(ラスト)を飾りました。両手を一文字に広げる決めポーズのほかにも、ランウェイを自由自在に飛び跳ねていました。

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寛斎さんも笑っています。そして手持ちのマイクで「うりゃりゃりゃうりゃ」と応戦。本番ですから、ハイテンションです。

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終演後、二人に「いい仕事をやってくれた」と声をかけられました。最大級の評価を得た平田さん、叱咤激励を受けた山岡さん。二人とも「個性に関して一歩リードした」とアンミカ先生は評価しました。学院生は、「これまでで一番悔しい思いをした」と、やる気に火がついたようです。

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この後も、レスリー・キーさん、冨永愛さんや桂由美さん、コシノジュンコさんが登場するようです。

9月のパリコレまであと50日!

Junko

1973年静岡生まれ、星読み☆映画ライター。アメリカ留学経験者、異文化交流実践者、広報コンサルタント。

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