パリコレ学2 #8 ポーズするより速く歩いて!

“Would you please join us?”

本日の舞台はブルックス・ブラザーズ丸の内店。リンカーン大統領やケネディ大統領にも愛されたアメリカ最古のブランドです。今日のアンミカ先生はペディキュアをした素足に高いヒールのサンダル、そしてやや厚手生地のブルーのワンピースです。アンミカ先生もさすがのゲストに、今日はテンション高めでしょうか。

(C) MBS

今日のゲスト講師は、世界的トップデザイナーのザック・ポーゼン氏です。ブルックスブラザーズのウィメンズクリエイティブディレクターで、女性服すべてを担当しています。ザック氏のデザインはクラシックとモダンがミックスし、フェミニンな特徴があるとのこと。日本上陸40周年を記念してのショーで来日されていたようです。 よりパリコレに近い実戦形式で、学院生をショーモデルに見立て、自分に似合った服を選んでくれます。そんな幸運を手にしながら、 厳しい審査が待っており、彼のお眼鏡にかなう着こなしをするというプレッシャーに打ち勝たなければなりません。

厳しい第一印象チェック

ザック氏が、学院生の第一印象を伝えていきます。

伊藤さんへ一言。「素敵なドレス。しかし何を伝えたいのかわからない」

平田さんへ。「ハッピーな雰囲気は伝わるが、正直やりすぎ」

久貝さんへは、たっぷりコメント。「ドレスのプリントが素敵。エキゾチックなのにメイクが日本人を意識しているように見える。今のファッションのトレンドを見ると国籍や人種がミックスが求められている。目や眉毛が開いた感じのメイクがいい」

黒木さんへ。「パーフェクト。足がきちんと見えている。オーディションで求められる、薄めのメイク。それでいい」

服選びはインスピレーションで数秒の勝負

第一印象の後は、「プロのモデルとして扱うので、服に着られないように」と仕事の顔を見せたザック氏。 個性を見極めての服を選んでくださるので、いかに着こなせるか、 その服の魅力を引き出せるかが課題です。

平田さんへはこう指示。「メイクを落としてほしい。肌が呼吸するようになる。若々しくて美しくなった」「若くて夏らしい、かわいらしく。すっぴんも夏のそよ風を浴びているイメージ」とのことで、黄色い服のチョイスです。

久貝さんへのアドバイス。「自分自身を表現してほしい。飾りすぎないでほしい。あなたは外国でも通用する可能性がある。安く見せないように」緑が映えるとのことで、トレンドカラーをチョイスです。

岡本さんへは「メンズ服を」とのことで、ダブルスーツです。デザイナーの目にも、クールに見える印象なのですね。

にわかにショーの開始!

魚住光生さん(17歳/172cm)

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チェリー柄のワンピース、よく似合っています。が、どこか「きれいなお姉さん」イメージを脱していません。「腰に手を当てている」のがNGと指摘。

久貝和子さん(23歳/174cm)

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全体的に緑と紺でまとめていて、都会の印象です。「ウォーキングがよくない」とダメ出しがありました。

平田かのんさん(16歳/178cm)

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平田さんに似合っていますね。ザックさんもうなずいていました。

岡本百恵さん(21歳/176cm)

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岡本さんは顔に色つやがあってきれい、スーツも似合っています。審査員の前でジャケットをサッと払ってウエストを見せたところも、よかったです。

伊藤葵さん(22歳/175cm)

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上品なワンピースですが、肌の色に近く、伊藤さんの個性がますます消えていくような印象さえ受けます。ザック氏、「ロボットみたいだ」とコメント。

三根有葵さん(18歳/173cm)

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三根さんはやはりO脚が目立ち、歩き方に難があることが分かります。なんだか服を着ただけで野暮ったくも見えるのは、アクセントがないからでしょうか。

黒木ユウさん(23歳/178cm)

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バランスよく、髪形も服に合っていて、雰囲気がいいですね。ザック氏は笑みを見せますが、理由はわかりません。

山岡美穂さん(21歳/173cm)

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ブルックブラザーズっぽい、知的な女性のイメージで、全体的なバランスはよいように思います。「CMぽすぎる」とザック氏はコメントしました。

ここでショーが一時中断し、ザック氏からの指示が3つ出ます。「パリコレで腰に手を当てることはしない」その代わりもう一往復して、合計ツーウォーク。全体的に歩きが遅いと感じられるようで、速く、速くと指摘が出ます。「顔はまっすぐ」「 口で笑わないで目で笑う」この指示のもと、もう一度チャレンジです。目で笑う、の指示はシーズン1でもレスリー・キー氏から出ていましたね。

伊藤さんと黒木さんには、「肩を後ろに引くとよい」という姿勢のアドバイスがありました。

最後にモデルが全員出て、ショーの終了です。三根さんはクセでしょうか、腰に手を当てています。

岡本さんと平田さん、黒木さんには高評価が出たような気がします。久貝さんの大粒の涙の理由も、持ち越しです。 一部始終は次回!

小柄に見えるザック氏ですが、ジャケットもフィットしていますし、中に着ている柄のシャツもすごくキャラクターに合っていますね。

Junko

1973年静岡生まれ、星読み☆映画ライター。アメリカ留学経験者、異文化交流実践者、広報コンサルタント。

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