パリコレ学2 #6 悔しくて勉強した三根有葵さんがブレーク!

今回もH&M渋谷店で、無地の白Tシャツ2種類どちらかを着ての審査です。セルフプロデュース力、そして何を合わせるか、コーディネート力を問われる。いかに今年らしい着こなしができるかが、ポイントとなります。ゲスト講師に清水けい子先生をお迎えし、後半の4名が審査を受けました。

伊藤葵さん(22歳/175cm)

(C) MBS

一回目の審査ではひどく叱られた伊藤さん。上下デニムで軽い足取りで歩くものの、審査員は厳しい顔つきのままです。編集で一番最初に出るってことは、絶賛されるとも考えにくいですが…。今日のポイントを聞かれ、「人から似合っていると言われるスポーティな要素を加えました」と回答しました。

結果は、残念ながら不合格です。まずTシャツ、オールスポーティにするなら、ロングのTシャツを選ぶべきでした。ロングT シャツとスパッツのような組み合わせが今年流です。スポーツバッグを斜めにかけることをしてもよかった。そのようなアレンジがないと「ただダサくて大きい人になっている」と厳しいお言葉。

「変わろうとしているエネルギーは評価している」と、伊藤さんの努力は認めたものの、「 調整の方向が間違っている」…となると、この先厳しいです。洗練されたレベルアップをしてほしい、と講師陣からのコメント。もう後がない危機感を味わっているかもしれませんが、伊藤さんはこの業界に染まっていないフレッシュさを盾にしてほしいものです。

アンミカ先生や清水先生は私と同年代なので、「ナオミ・キャンベルやシンディ・クロフォードの華やかな時代も見てほしい」と学院生にコメントした気持ちはよく分かります。とにかく華やかなスーパーモデル全盛時代、同じ人間と思えないスタイルながら、憧れでした。

平田かのんさん(16歳/178cm)

(C) MBS

白いワイドパンツで颯爽と歩きます。「うそでしょ?」「いつの時代? 昔お母さんがやっていた …」と厳しいコメントが飛びました。

平田さんは白を基調に黒とグリーンを使い、腰高にワンポイントの黒ベルトを添え、顔回りは華やかに色を持ってくるやり方でした。これは60代の方の正解ファッションと一掃されます。正解は、ワントーンでまとめること、グリーンも黒も使わず全部白でコーディネートするべきでした。

また、メイクに関しても指摘がありました。白Tシャツを着るという時には、メイク力が問われるそうです。平田さんのシグナチャーであるアイラインは、今回のファッションには合わない。清水先生からのアドバイスは、雑誌のメイク特集で、テーマ(見出し)を隠してみること。どういうテーマでそのメイク特集が組まれているか、問いかけながら見て答え合わせをすること。

「パリコレまで時間がありません」と、平田さんにも厳しい言葉がありました。

黒木ユウさん(23歳/178cm)

(C) MBS

Gジャンでカジュアルにまとめた黒木さんですが、「虫取りに来た小学生みたい」と斬るアンミカ先生。「楽しそうに歩いてもよかった」と清水先生が続きます。黒木さんの考えたポイントは、「トップスが白だけなので、バンダナをバッグにつけて色を加えた」ことだそうです。しかし、巻いた割には頭に付けたアクセサリーと色が違い、ちぐはぐ感が出てしまいました。もっと派手な遊びが必要、とも提案されます。

アンミカ先生は、ポージングや表情も指摘しました。Gジャンを羽織ったために、バンダナで作ったバッグがウエストポーチに見えてしまい、一気にダサくなってしまった。これでは、作り手の意図が伝わらないウォーキングになってしまう。また、清水先生からも指摘があったように、「顔をずっとすぼめたウォーキングで、服を殺している」と。「本当に捉えてね。やってるレベルが低いんです」この部分が何度も放映され、かなりの打撃です。例に出たのはリンダ・エヴァンジェリスタ、これほどのモデルにまでなってください、と。あなたほどの素質を持っていたら、「私だったらもっと努力する」と アンミカ先生は諭します。

リンダ・エヴァンジェリスタは個性的で私も好きなモデルさんでした。一時期カイル・マクラクランと付き合っていた、パワー・カップルだったと思います。

三根有葵さん(18歳/173cm)

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前回は涙を見せた三根さんですが、今回は一発逆転し、合格です。「あのスカート素敵、私買うわ」というアンミカ先生のひと言。これが、一番大事なことなのだそうです。同じモデルさんにほしいと思わせるモデルは素晴らしい、だから「買わせるモデルは1位」なのだそうです。写真だと分かりづらいですが、腿より短いスパッツにロングのスカートを巻いたような感じで、歩くと足が見えて動きが出ます。選んだ小物も正解でした。

三根さんはこう話します。「前回最下位で悔しくて、合わせ方を雑誌などで学んだ」そうです。 アドバイスとしては、もっと自信を持って、ゆっくり優雅なウォーキングを学んでほしいとのことでした。まだO脚の歩き方も気になりましたが、メイクはぐっと可愛らしく、着こなしに合っていました。

あのパリコレモデル!栗原類さん

栗原類さんがお馴染みの帽子とともに登場します。2014年は無名だった栗原さんが、ヨウジヤマモトでパリコレでニューし、4期連続出演。

(C) MBS

こんなエピソードを披露してくれました。初めてパリコレに出た時に(ゲネプロの後の本番で)床が滑るような感じがした。これは、ランウェイがペンキ塗りたてのようになったら面白くない?というデザイナーの発想をもとに、ゲネプロ後に取り入れらえたのだそうです。「常に自分を無にすることが重要」というメッセージでした。

また、「服を着るときに自分という存在をいかに消せるのか」も強調。これは1期生の時にも繰り返し話題になった憑依体質とも関連しますね。 「僕は表現する楽しさに出合えたので、自分自身が楽しむ気持ちを持つこと。挫折する大切さ、挫折のよさを感じ続けてパリコレを目指してほしい」と2期生を激励しました。

次はメイク審査のようです。パリコレまであと4か月!

Junko

1973年静岡生まれ、星読み☆映画ライター。アメリカ留学経験者、異文化交流実践者、広報コンサルタント。

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