マライアから教わった、ベターアングル
「ベターアングル」と言う言葉を知ったきっかけは、1990年代前半、マライア・キャリーが急ブレイクしたアルバムでした。カナダの友人から教えてもらいました。
マライア・キャリーさん
米国エンターテインメント業界がアングロサクソン(いわゆる白色人種)中心の歴史を歩んできたなかで、まさに「何これ!」の驚きとして迎え入れられた歌姫です。
マライアはラテン系の女性のように見えますが、ブラックでもあり、彼女の歌もソウルの要素があると形容されていました。黒人女性歌手と言えば、大所はウィットニー・ヒューストンくらいしかおらず、その後ジャネット・ジャクソンが登場します。
マライアは大衆にウケたので、ロック、R&B、いろいろ形容されながらも限りなくポップスだったと思います。 当時私の記憶では、リッキー・マーティンもラテン代表でバカ売れしていました。
本題に戻り、「ベターアングル」 よりよい角度 とは、ジャケ写のことです。マライアはほとんどの写真で、右向きというか、右の頬を見せています。
あまりにも有名なクリスマスソングも、こんな感じ。
イメージが管理されている証拠なのですが、彼女を見るたびにいつもこのことを思い出します。
イネス・リグロンさん
今週紹介しているフランスのイネス・リグロンさん、彼女もベターアングルを決めている人です。イネスの場合は、必ず左向き、左頬を出していますね。
アンミカさん
そして、日本人で誰かいないかしら、と思ったら、アンミカさんでした!
アンミカさんはこの中では唯一モデルなので、360度どこから撮られてもいいようにしておく必要があります。私の頭の中のアンミカさんも、タマゴ型の整ったお顔立ちで、特に「ベターアングル」があるようには思えないのですが…写真を見ていくと、イネスさんと同じ、左向き、左頬を出しているパターンのものが多いですね。
「だから何」レベルの話かもしれませんし、どちらが好きと言う話でもないのです。「自分をよく見せる(魅せる)」ことを研究した結果の行動であり、そこがプロフェッショナルだと思わせてくれます。プライベートは関係ありません。
どんな色の服を着たいか、似合うか、と同じレベルで、ご自身がアイコンとなって出る場合には「商材」と同じ感覚で、どちらの角度の顔がよく見えるかという目線をお持ちなのだと思います。
素人に何か学べる点があるかというと、自分自身の「ベターアングル」は知っておいてもいいかなと思いました。写真に写る時、ほんの少し角度をつけるだけです。他人の目を意識する、自分を客観視するのはナルシストとはちがう行為です。 表情筋を動かす練習も流行っていますし、 よい表情、よい印象が作れることで、自信アップにつながるかもしれません!