ライフコーチ的なイネスが好き
最近日本からアジア全域へ活動の拠点を移してしまったと言われる、イネス・リグロンさん。1990年代後半からミス・ユニバース・ジャパンの育成に励まれ、森理世さんをミス・ユニバースで優勝させるなどの実績を作られた方です。イネスさんご自身はモデルをされていませんが、アンミカ先生を地で行くようなお立場ですね。
ポジティブ・ワードで心から祝福する
イネスさんは、とにかく褒め上手です。彼女はフランス人で、ビジネスは英語でしておられますが、若いモデルさんたちに対して、gorgeous, such a beauty, stunning, beautiful, great, など惜しみなくポジティブ・ワードを浴びせています。
ミス・ユニバースでは、特技や知性も持ち合わせている必要があります。イネスさんの教え方で特徴的なのは、いかに内面の美しさや自信を出せるかを強調している点。ファッションやモデルの世界で、外見がきれいなのは当然ですが、若さや経験の少なさも手伝い、自分に自信がない、世の中のことを知らない、という弱点もあります。自分のやりたいことを見つけて真っすぐに追求する人の強さが、説得力を増し人の心を打つものになるのだと言えます。
2018年のミス・ユニバースはフィリピン代表のカトリオナ・グレイ(Catriona Gray)さんでしたが、フルメイクした彼女よりも、こんなふうにナチュラルな姿も素敵です。イネスさんも、「これまでのミス・ユニバースで一番好き!」と。カトリオナさんは持ち前の歌唱力で人を元気にする、そんな力を持っています。
残念ながら外見がモデルのレベルに達しない人には、他の好きな道をもっと追求しなさい、と励ましてくれるのも、イネスさんです。
人に対してフェアである
イネスさんは偏見や不平等にも強く立ち向かい、投稿にもマイノリティの話題が多く登場します。
「先住民の日」(10月12日)の投稿。ミス・ユニバースのベネズエラ代表がモデルです。
こちらの男性は義足をつけています。
自らが心と体の健康を保つ
イネスさん自身は小柄で、いつもピンヒールを履いています。56歳で豊潤なバストとヒップ、ショートデニムやビキニが着られるのだから年齢を理由にしてはいけないですね。
そして、パートナーと仲睦まじい様子からも、精神が満たされた状態であることがよく分かります。こんな大人でありたい、というロールモデルでい続けるのは、大変なことです。
若者への応援という意味で、こんな言葉も載せていました。「ウワサ話して、お酒飲んで、タバコ吸って遊びに行くだけが友情ではないよ」と。「一緒に朝ごはん買いに行ったり、一緒に泣けたり、自分の人生のゴールをサポートしてくれる、信じてくれるのが友だちだよ」。
パリピが多そうな業界において、こう言ってくれる人がいるのは、貴重なことです。若い時はハメを外すこともあるけれど、カッコよさを勘違いしてしまうことも多いからです。時間をどう使うかはすべて自分の責任、イネスさんは「自分を応援してくれる人と一緒にいなさい」と伝えてくれています。
やっぱりファッション界だけでなく、生き方に影響を与えられる人ですね。Ines, you are a true inspiration and I love the way you are! xxx